個人制作やインディペンデントのアニメーション制作が、いま盛り上がっている。ネットの投稿やコンテストなどをきっかけにメジャーシーンに躍り出ることも少なくない。しかし、それでもマンガなどと較べると発表の場は少なく、作品を知ってもらう機会は少ない。
そこでインディーズアニメの発表の場とするべく、「#Hashtag Animation Fes」と名付けたオンライン映画祭が開催されることになった。2021年11月15日から12月14日まで1ヵ月間、共通のハッシュタグをつけて動画をTwitterに投稿することで、まとめて作品を鑑賞できる仕組みだ。投稿された動画はアニメの専門家により審査され、各賞と賞金総額120万円が授与される。
「#Hashtag Animation Fes」は、オンラインコミュニティ「Anime-Poi Base」立ち上げ人の濱中良氏と、今回のディレクターも務めるスタジオななほし代表者の佐藤こーだい氏である。
「自主制作アニメ作品の発表の場を増やす」「アニメをつくる、つくりたいクリエイターを応援」「作品をつくりつづけることができる仕組み」を掲げる。個人や少人数でオリジナル作品を制作している人にとって目標となるようなお祭りを目指したいとする。
募集作品は、2020年以降に完成した自主制作のアニメーション。国籍やプロ・アマ・学生の区別、個人・チームも問わない。長さは15秒以上から15分以内とかなり短い作品も可能だ。またMVやVtuber、マンガ動画なども含めて、アニメーションの幅を広くとっている。
ただし完全オリジナル作品のみとして、2次創作は含まない。応募者自身が権利を保有していることが条件になる。
審査委員には佐藤こーだい氏のほか、演出家・アニメーターの沓名健一氏、アーチ代表取締役の平澤直氏、クリエイティブプロデューサーの前田地生氏、アニメーション監督の山元隼一氏らが務める。2022年1月に審査結果を発表予定だ。
「#Hashtag Animation Fes」
https://www.hashtag-animation-fes.com/
また開催に先立って、10月8日からクラウドファンディングを実施している。開催にあたりクリエイター支援の賞金を複数の企業から協賛費を集めたものの、現状で映画祭を実施する運営費はほとんどないためだ。
クラウドファンディングを実施することで、コンテストからさらに作品を観たり広めたりする配信や開催記録もつくりたいとしている。また映画祭を継続的に実施し、活動を広めるための協力のお願いとなる。目標金額は50万円、スタートから24時間で支援はすでに60%を超えている。今後、さらに支援の輪も広がりそうだ。こちらの実施期間は10月31日までとなる。
「オンラインで開催するインディーズアニメ映画祭を一緒につくりませんか?」
https://camp-fire.jp/projects/view/472208
配信時期(予定)
2021年11月〜2022年1月
※コンテスト開催前、コンテスト開催期間中、結果発表のタイミングで配信予定。