アニメの制作過程で生まれる中間成果物をNFTとして商品化し、ファンに販売する試みをアニメ制作会社のA-1 Picturesが実施する。ソニーグループでNFT事業をするSNFTは、「リコリス・リコイルNFT by A-1 Pictures」を2024年7月24日より販売開始する。
商品化される『リコリス・リコイル』は、2022年7月から9月にかけて放送された人気のオリジナルアニメシリーズで、A-1 Picturesが制作をしている。放送開始後にファンから大きな人気を獲得し、小説やコミカライズにもなった。現在は新作アニメ制作決定も発表されている話題作だ。
NFTはブロックチェーンのデジタル技術を使った仕組みで、複製不可能な証明書をデジタルデータにつけることも特徴のひとつだ。品質を劣化させることなく無限に複製できるデジタルデータの唯一性を、これで証明する。
通常のNFTでは新たに制作したデジタルアートなどのデジタルグッズを販売することが多い。しかし「リコリス・リコイルNFT by A-1 Pictures」では、グループ内のアニメスタジオをとがっつり取り組むことで、これまでにないアイテムが販売される。
NFT化されるのは、『リコリス・リコイル』のオープニングとアイキャッチの制作において使用された中間成果物である。具体的には「作画監督修正」、「原画」、「背景美術」、「本撮、ムービー(撮影)」、「アイキャッチ」などをデジタルのNFTとする。全部で151点になるが、いずれも一点ものでファンのコレクション意欲を掻き立てる。
販売方法はネット上でのオークション形式になる。アイテムの人気に応じて価格が変動する仕組みだ。
さらに売上の一部は、それぞれの素材を担当したクリエイターに分配される。クリエイターへの収益還元の仕組みづくりも目指している。
オークションの入札は2024年7月24日12時に開始、8月4日に終了する。落札して支払いが完了すると、保有者の記録がアイテムのデータに記録される。
リコリス・リコイルNFT by A-1 Pictures
https://snft.jp/store/ALR