実写ドラマ「ONE PIECE」が週間ランキングで世界1位、4日間で1850万ビュー

実写ドラマ「ONE PIECE」

 2023年8月31日にNetflixで世界同時配信をスタートした実写ドラマシリーズ『ONE PIECE』が、ロケットスタートを切った。Netflixは本作が2023年9月6日発表のNetflix週間グローバルTOP10(英語シリーズ)にて1位となったことを明らかにした。
 ランキングの集計期間は8月28日から9月3日までの7日間、配信スタート日の関係で『ONE PIECE』は7日間のうち4日間しか配信していない。しかし、多くの有力作品を退けて初週から1位発進となった。
 集計によれば4日間で1850万ビューを達成、日本を含む世界93ヵ国でトップ10に入っている。Netflixのビュー数は、作品の総視聴時間を作品の総尺で割った値である。視聴者が全8話を全部見たと仮定した時のものだ。『ONE PIECE』は8時間以上に及ぶ長いシリーズだけに、実際には現在も視聴進行中の人も多いと見られる。実際の視聴人数は1850万人をさらに大きく上回ると見ていいだろう。

 Netflixは190以上の国と地域で2億3800万人の有料契約世帯を持つ、世界最大級の動画配信サービス。クオリティの高いオリジナルドラマが売りのひとつで、同社のドラマからは『ストレンジャー・シングス 未知の世界』や『ナルコス』、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』といった世界的ヒット作が数多く生まれている。『ONE PIECE』もこれらに並ぶ番組になりそうだ。
 ドラマの原作となったのは、「週刊少年ジャンプ」で尾田栄一郎が連載する同名の人気マンガだ。主人公のモンキー・D・ルフィが麦わらの一味の仲間と共に、海賊王ゴールド・ロジャーが残した“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)“を求めて様々な冒険を繰り広げる。すでに原作、そしてアニメ化作品が世界的な人気を集めるが、今回は米国の製作会社にてグローバル規模の実写ドラマとなった。

 配信スタートにあたってNetflixは、東京、ロサンゼルス、パリ、ジャカルタ、ミラノ、マニラ、メキシコシティ、リオデジャネイロ、バンコクなど世界10都市で大掛かりな開幕イベントを実施している。作品に対する大きな期待を示すものだが、その期待に十分応えたかたちだ。
 実写ドラマ『ONE PIECE』の特筆すべきことは、視聴者の多さに加えて作品の評価の高さである。大手レビューサイトのロッテン・トマト(Rotten Tomatoe)では、批評家レビュースコアが84%との極めて高い評価を獲得、視聴者レビューでも96%とを圧倒的な支持となった。Netflix作品史上では過去最高評価スコアとなる。視聴者レビューの評価は1万件以上で、その中で数字だ。別の情報・評価サイトIMDbでもファンの人気第1位に入っている。
 番組の評価の高さはハリウッドレベルのスケールの大きな映像の実現、ドラマの確かな作りにある。原作の尾田栄一郎が自らエグゼクティブ・プロデューサーを務め、作品のクオリティをコントロールした成果もありそうだ。

「ONE PIECE」 https://www.netflix.com/title/80217863

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