2017年2月18日に公開をスタートした『劇場版 ソードアート・オンラインーオーディナル・スケールー』が引き続き好調だ。公開11日目を迎えた28日、劇場興行収入が早くも10億円を超えた。また、動員数も70万人突破と、100万人の大台はすでに視野に入っている。
2016年のアニメ映画の興行が好調であったこともあり、2017年も劇場アニメの上映が相次いでいる。年明けから2月末までで、劇場公開されたアニメ映画はすでに10本を超えている。しかし、例年、映画館への動員が伸び悩むシーズンということもあり、いずれも比較的な小さな興行となっている。
そうしたなかで『劇場版 ソードアート・オンライン』は、151館と中規模公開ながら抜群の人気となった。初週末2日間で興収4億円を超え、数百館規模で上映される大作映画をものともせずにランキング1位に輝いた。公開2週目も2位をキープ、その勢いに乗った10億円突破である。2017年公開したアニメ映画では、興収10億円超えの一番乗りとなる。
また興行にあたっては、コアなファンに向けた来場者プレゼントに力をいれているのも特長だ。公開から8週間、週替わりで異なる来場者特典をプレゼントすることが告知されている。
第1週目、2週目はキャラクターのイラストポストカードであった。第3週目はこのほど発表され、さらに豪華なものになった。原作者・川原礫による書き下ろし小説『ソードアート・オンライン ホープフル・チャント』である。
特典小説は約100ページに及ぶボリュームで、劇場版とリンクするストーリーが描かれる。カバーイラストや挿絵には、原作イラストレーター・abecを起用。特別感あふれる一冊だけに、ファンにとっては見逃せないアイテムになる。これが3週目の動員をまたブーストすることになりそうだ。アニメ映画ならではの巧みなマーケティングを展開する。
また3月10日からは、全国66館での4DX/MX4D上映が決まっている。こちらも新たな動員、リピート客が見込め、公開から長いタームでの話題づくりが続く。
『劇場版 ソードアート・オンラインーオーディナル・スケールー』
http://sao-movie.net/