日本のアニメやマンガをテーマにしたイベントで、北米最大級の「Anime Expo」の参加者が延べで40万人を超えたことが分かった。今年の「Anime Expo 2024」は、7月4日から7日までの4日間、米国カリフォルニア州のロサンゼルス・コンベンション・センターで開催された。
主催者のSPJA(Society of Promotion of Japanese Animation)は、期間中の来場者数は40万7000人以上、世界64ヶ国から参加があったと発表した。用意したチケットは完売だった。ロサンゼルス・コンベンション・センターは全米でも有数の規模を誇る展示会場だが、それでも収容人数はほぼ限界に達しており、チケットの販売枚数で事実上の上限を設けているとみられる。このため来場者数は昨年(2023年)とほぼ同数となっている。
こうした膨大な参加者は、地元経済にも大きなインパクトを与えている。SPJAによれば、Anime Expo 2024来場者のホテル宿泊をはじめとする経済活動は、総額で1億ドル(約155億円)を上回るとしている。ロサンゼルス、とりわけダウンタウンエリアの文化活性化、経済にも大きな貢献をしている。
Anime Expoは1992年のサンノゼ市で開催されたイベントをスタートに現在まで続いている。今年で開催33回目、日本アニメの人気の拡大と合せて規模も大きくなり、米国だけでなく日本からも多くの企業が参加する現在のような巨大イベントとなった。当初は開催地をアナハイム、ロングビーチなどと移動していたが、2008年以降はロサンゼルス・コンベンション・センターをホーム会場として地域恒例のイベントと認知されている。
閉幕と共に、2025年のスケジュールも早速発表されている。2025年7月3日から6日までの4日間、今年と同じくロサンゼルス・コンベンション・センターで開催される。
また2024年11月9日と10日には、カリフォルニア州南部のオンタリオ・コンベンション・センターでサテライトイベント「anime expo chibi」も開催予定だ。