ゲーム会社コナミがアニメスタジオ設立、ゲーム制作のノウハウを注ぎこむ

KONAMI animation(コナミ アニメーション)

 ゲーム大手のコナミデジタルエンタテインメントが、アニメーション制作に本格進出する。2024年2月3日、アニメーション映像制作を目的とした新組織「KONAMI animation(コナミ アニメーション)」の設立を発表した。
 KONAMI animationは、これまでコナミがゲーム制作で培ったCG技術やノウハウ、制作環境をアニメーションに注ぎこむ。これまでも同社が開発してきたゲームには多くのアニメーション映像が使われてきたが、これらとは異なる本格的なアニメ作品に乗り出すと見てよさそうだ。

 そうなれば気になる作品だが、オープンしたばかりの公式サイトでは、“遊戯王カードゲーム25周年特別映像「Yu-Gi-Oh! CARD GAME THE CHRONICLES」”と“テレビアニメ『七つの魔剣が支配する』オープニング”を紹介している。
 「Yu-Gi-Oh! CARD GAME THE CHRONICLES」は長さ6分あまり、コナミの保有する有力タイトル「遊戯王」に関連する動画だ。『七つの魔剣が支配する』は2023年7月から10月にかけて放送されたテレビシリーズで、アニメ本編はJ.C.STAFFが手がけている。現在はまだ短編作品のみとなっている。
 コナミは「遊戯王」の他にも多くの人気ゲームを抱えるが、アニメーション制作にあたっては自社作品だけで幅広い作品を手掛けていくとしている。新たな作品は今後決定次第告知する予定だ。

 国内でアニメ産業の拡大が続いていること、その一方で人材不足が深刻化していることから、大手エンタテインメント企業が自社傘下にアニメーション制作会社を立ち上げる流れが近年続いている。2022年に任天堂がグループ会社化したニンテンドーピクチャーズ(旧ダイナモピクチャーズ)や東宝が子会社化したTOHO animation STUDIOなどである。
 しかし人材不足とはいうものの、新規スタジオは人材獲得や制作ノウハウの面で従来企業に追いつかないことが多い。そこでKONAMI animationは、3つのバリューを掲げて差別化を図る。
 「クリエイターにとって理想的な環境」、「作画、演出、ゲームエンジンの活用」、「ゲーム制作の技術や知見との融合」、「効率的な制作フロー構築」といったものだ。ゲーム制作の技術やノウハウが、アニメーション制作に活かせるとの考えになる。コナミが目指す新しいアニメーション制作がどんなインパクトをもたらすか、関心を集めそうだ。

KONAMI animation(コナミ アニメーション)

KONAMI animation http://animation.konami.net

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