日本では2016年4月23日から全国137スクリーンで公開された『劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』が、米国、カナダでも公開されることになった。北米で「遊戯王」のビジネスを手がけるコナミの現地法人4Kメディア(4K Media)と、劇場広告のスクリーンビジョン・メディア(Screenvision Media)が共同配給する。
2017年1月20日に期間限定公開を予定しており、米国とカナダで合せて500館以上が上映をする。多くのファンが作品を観るチャンスを持てる。
『劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』は、高橋和希のマンガ『遊戯王』をアニメ化する人気シリーズの最新劇場映画として製作された。初代主人公の武藤遊戯や海馬瀬人、城之内克也らの懐かしいキャラクターが登場し、彼らのその後をオリジナルストーリーで描くことで話題を呼んだ。
「遊戯王」シリーズは、日本だけでなく海外で絶大な人気を誇っていることで知られる。とりわけ米国では人気が高い。本作の製作決定の第一報が2015年のサンディエゴコミコンで発表されたように、当初から米国公開を視野に入れていた。
しかし現在3000スクリーン、4000スクリーンの全米公開は限られた少数の作品のみしか出来ないため、短期間に多くの劇場で上映する期間限定公開のかたちを取る。近年日本のアニメや実写映画でも増えている方法である。これまでは現地の配給会社の中で日本作品を得意とするファニメーションやイレブンアーツなどが実施することが多かったが、スクリーンビジョン・メディアと4Kメディアがこうしたイベントを手がけるのは初になる。
スクリーンビジョン・メディアは、ニューヨークに拠点を持つシネアドの大手企業である。上映前の広告や映画館でのプロモーション、さらに映画広告を手がける。そのネッワークは全米2300サイト以上、1万4300スクリーンを超える。今回はそうしたネットワークを映画上映に活かす。期間は短いながらも、広い地域をカバーするだけに波及力も大きい。北米の「遊戯王」ファンの間で盛り上がるだろう。