スタジオジブリと中国アリババがパートナーシップ、上海で大規模展覧会も

提携

 2024年1月5日、数多くの傑作アニメを世に送り出してきたスタジオジブリが、中国の巨大企業グループとパートナーシップを結んだ。スタジオジブリは、アリババグループの映画事業会社アリババ・ピクチャーズ(Alibaba Pictures)とパートナーシップを締結した。
 アリババグループは中国を代表する巨大テック企業。アリババ・ピクチャーズは2009年に文化中国伝媒集団有限公司として設立し、2014年にアリババ傘下に入った。映画製作・出資、チケット販売などを手がける。中国の映画界では存在感がある企業である。

 パートナーシップにもとづく最初の大きな事業が、スタジオジブリの数々の映画を題材にした大規模な展覧会となる。展覧会は2024年末に上海でスタート、大規模かつインタラクティブなものになる予定だ。中国らしい最新のテクノロジーを持ち込んだ新しいかたちが期待される。企画には昨年、アリババ・ピクチャーズが買収した大手エンタテイメント会社の大麦網が協力する。
 またアリババ・ピクチャーズは、パートナーシップとして現在はまだ中国公開されていないスタジオシブリ、そして宮崎駿監督の最新作である『君たちはどう生きるか』を中国で共同展開をするとしている。さらに中国市場に向けた共同のアニメーション開発もあげている。実現すれば大きなニュースとなりそうだ。

 中国では、長年、スタジオシブリの作品は正式に展開していなかった。しかし、2018年に『となりのトトロ』が劇場公開されるなど流れが大きく変わっている。『となりのトトロ』は30年前の作品にも関わらず大ヒットになった。その後もスタジオジブリの映画作品の公開が続いている。

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