塚原重義の劇場長編2作品同時公開「クラユカバ」「クラメルカガリ」24年4月12日

『クラユカバ』/『クラメルカガリ』

 インディーズシーンを中心に00年代から活躍してきたアニメーション作家・塚原重義の待望の長編アニメ映画の公開が決定した。しかも、2作品同時公開とのサプライズな上映である。
 1本目はクラウドファンディングでのパイロット制作や海外映画祭で受賞で、かねてより話題を呼んできた『クラユカバ』。そしてもう1本は、今回初めて製作が明らかにされた『クラメルカガリ』である。両作品は2024年4月12日から、テアトル新宿ほかにて全国公開する。

 塚原監督は00年代より、ノスタルジックな映像と共に高い評価を受けてきた。これまでは短編作品が中心で、2012年の発表された『端ノ向フ』、2018年の『押絵ト旅スル男』などの代表作がある。 
 その塚原監督が長年暖めてきた長編企画が、『クラユカバ』である。2018年にスタートしたクラウドファンディングでパイロット版フィルムを完成、それをもとに今回の劇場映画の実現に結びつけた。いち早く上映をしたカナダのファンタジア国際映画祭では、長編アニメーション部門の観客賞(金賞)を受賞している。

 物語の舞台はこれまで塚原監督が得意としてきた大正レトロ調な世界。探偵業の荘太郎が集団失踪事件の謎を追うなかで、クラガリと呼ばれる地下世界に足を踏み入れるファンタジーミステリーだ。
 原作・脚本・監督を塚原が手がけ、主人公・荘太郎役を人気講談師の六代目 神田伯山が務めるのも話題になりそうだ。
 
 一方の『クラメルカガリ』の劇場アニメ化は、サプライズな発表になる。『バッカーノ!』や『デュラララ!!』で人気の作家・成田良悟が『クラユカバ』からインスパイアされ生み出したスピンオフ小説がもとになっている。今回は本作をシナリオ原案とした。
 炭鉱の町 箱庭(はこにわ)を舞台に、迷宮のような変化する町を地図にする地図屋の少女・カガリを主人公にする。塚原の世界観と成田の得意とする次々と登場する個性豊かなキャラクターたちが広げるエンタテインメントになりそうだ。

『クラユカバ』

『クラメルカガリ』

『クラユカバ』/『クラメルカガリ』
https://kurayukaba.com/

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