数々の人気アニメを世に届けてきた監督・長井龍雪、脚本・岡田麿里、キャラクターデザイン・田中将賀の最新アニメプロェクトが製作発表された。長編劇場アニメ『ふれる。』である。2024年秋に東宝とアニプレックスの共同配給で公開される。
2023年12月6日の製作発表と同時に公式サイトが公開、特報映像が配信、ティザービジュアルも公開された。ビジュアルは奇妙な小さな動物を一緒に運ぶ顔の見えない3人の人物、ただし物語の全容は明らかにされていない。
長井龍雪監督の言葉によれば、言葉で上手くコミュニケーションできない少年が不思議な力を持つ生き物と出会い、それにより繋がった三人のお話とのこと。また登場人物たちは少年でなく、大人になった青年達だという。通常だったら主人公になりえない人物にフォーカスしたとしている。これまでになかったアニメ映画を目指しているようだ。
監督の長井は『ハチミツとクローバー』から『とある科学の超電磁砲』、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』まで幅広い作品を手掛けてきた。脚本の岡田麿里は自身も『さよならの朝に約束の花をかざろう』、『アリスとテレスのまぼろし工場』を監督する実力派。キャラクターデザインを務める田中将賀は、『君の名は。』や『すずめの戸締まり』のキャラクターデザインでも知られる。大物3人だ。
同時に3人は2011年からテレビアニメ『とらドラ!』を起点に、ヒット作、話題作を作りだしている強力タッグとしてお馴染みだ。
特に2011年の『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、2015年の映画『心が叫びたがってるんだ。』、2019年の『空の青さを知る人よ』は、いずれも埼玉県秩父を舞台にし、秩父三部作とされる。いずれも機微の細かな思春期の少年少女の心の動きが特徴だ。多くのファンを泣せ、その心をしっかりと掴んできた。
製作幹事にはアニメ製作大手のアニプレックスと共に、『すずめの戸締まり』や『バブル』、山田尚子監督『きみの色』などの手がけるSTORY inc.も加わっている。アニメーション制作はCloverWorks、配給は東宝・アニプレックスと大きな枠組みの作品となりそうだ。
『ふれる。』
2024年秋公開
https://fureru-movie.com/
監督: 長井龍雪
脚本: 岡田麿里
キャラクターデザイン: 田中将賀
制作: CloverWorks
製作幹事: アニプレックス・STORY inc.
配給: 東宝・アニプレックス