アニメショップやイベント施設などマンガ・アニメ・ゲーム文化の集積が進む東京都豊島区の池袋エリアに、新たな名所が誕生する。東京都が池袋駅からすぐの場所にアニメ関連資料を中心に活用する展示施設がオープンすることになった。
場所は池袋駅から徒歩数分の南池袋エリアにある藤久ビル東5号館の1階と2階、それに地下1階の3フロアだ。2023年10月31日に開設する予定である。
8月31日に近隣のアニメイト池袋本店のアニメイトホールブラックにて、声優の山寺宏一、冨永みーな、それにピアニストのAnimenzが出演するプレ・オープンイベントが実施される。施設名はそこで発表される。
新施設になる藤久ビル東5号館は、2017年に竣工した中型ビルで高さ70m、延べ面積1万4000㎡余り。このうち3フロアとなれば、全体にかなりゆとりのあるスペースになりそうだ。フロアは展示やイベントなどで使われるほか、アニメ文化を活性化させる様々な機能を持つ。これらは一般社団法人日本動画協会が運営する予定である。
1階はアニメの名シーンやキャラで構成されたシンボルモニュメンが設置される予定、ワークショップ会場も設けられる。ここではセミナーやワークショップ、講演会を予定する。2階は人気アニメをテーマにした展示やポップアップショップなどを展開するとしている。
さらに地下1階は、東京都が保管するアニメ素材等の展示になる。昨今、アニメ産業界で対策求められているアニメ制作素材の保存や活用の場になりそうだ。
東京都は、かねてよりアニメを都の地場産業として様々な東京アニメアワードフェスティバル 2024の共済やピッチコンテストを軸とした海外進出支援事業などである。今回の施設もその一環とみられ、既存のプロジェクトとの連携も考えられそうだ。