東京都4年ぶりにアヌシー映画祭MIFAにリアル参加、出展&ピッチ企画実施

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 東京都は、都内アニメーション制作会社の海外展開支援事業を継続的に実施している。その一環として、2023年6月13日から16日までフランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭併設国際見本市MIFAに出展する。
 期間中は2023年度の「東京アニメピッチグランプリ」の優秀企画の現地ピッチイベント「TOKYO FORCAS」を実施する。また会場内に東京都ブースを設けて、2022年度、2023年度の優秀企画の紹介やビジネスマッチングを実施する。東京と世界をアイメーションで結ぶハブとする。

 アヌシーは世界最大のアニメーション映画祭として知られている。併催されるMIFAも近年は拡大傾向が続いている。期間中のMIFAの登録参加者は4000名を超え、国際的なアニメーション産業の最も重要なビジネスの場とされている。
 東京都は都内の中小アニメーション事業者がグローバルでビジネスするチャンスを創出するべく、セミナーやピッチグランプリなどを実施している。プログラムの目玉となるのがMIFAの出展であったが、2020年、21年、22年は、いずれも現地での活動を断念。オンラインでのピッチとマッチングをしていた。しかし世界的にコロナ禍対応が進んだことで、今年は4年ぶりにアニメーション制作者も現地に赴く。

 ピッチ「TOKYO FORCAS」に参加するのは、先頃日本で劇場公開も始まったゼリコ・フィルムの『アムリタの饗宴』、うるまでるびスタジオ『ザザムシ』、StudioGOONEYSの『CHAT FOOD』、Moon Face Animationの『Yatchi(>.<)Mattaaa!』の4作品。いずれも2023年度の優秀企画だ。
 さらにブースではアートワークスの『こだわりムームー』、カナバングラフィックの『迷子のバイザウェイ』、エクラアニマルの『幕末陰陽師・花』、Studio Selfishの『Sunny Side Ups』なども紹介する。
アヌシー国際アニメーション映画祭は、コンペティション部門や話題作の上映で日本でも注目が高い。しかし企画マーケットへの日本から参加はまだまだ少ない。今回の東京都の出展は、世界有数のアニメーション制作国である日本の存在感を発揮するのにも一役買いそうだ。

Tokyo Anime Business Accelerator
https://anime-tokyo.com/

【2023年度「TOKYO FORCAS」参加者】

合同会社ゼリコ・フィルム 『アムリタの饗宴』
有限会社うるまでるびスタジオ 『ザザムシ』
株式会社StudioGOONEYS 『CHAT FOOD』
Moon Face Animation 『Yatchi(>.<)Mattaaa!』
 
*写真は2019年の現地の様子

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