日本のアニメスタイルとタイのCGが融合 『FOWTHE MOVIE』第2弾「RAMM」PV


国内外のトップクリエイターとコラボレーションするオムニバス映画『Force of Will THE MOVIE』の新たな映像が公開された。本作は複数のスタジオによる異なるストーリーで構成されるが、そのうちのひとつになる『RAMM –THE BRIDGE TO LANKA』のティザームービーである。
アニメーション制作は、タイ・バンコクに本社を持つRiFFアニメーションスタジオが担当した。2009年創立と若い企業ではあるが、その実力は公開された映像からも分かるだろう。

『Force of Will THE MOVIE』は、TCGの世界的なヒット作『Force of Will』の世界観に基づいた6篇の短編から構成される映画で、2018年の公開を目指している。一篇ごとに名だたるクリエイターが参加しているのが特徴になる。
今年6月には第1弾PVとして、YAMATOWORKSが制作、森田修平監督、キャラクターデザインが田中達之の『L.S』が公開され大きな話題を呼んだ。公式YouTubeの再生回数は300万回を超えるほどだ。

『RAMM –THE BRIDGE TO LANKA』のPVは、11月25日から27日まで開催された日本のポップカルチャーイベント「Anime Festival Asia シンガポール2016」の会場で発表された。本作がタイのスタジオで制作されたこともあり、まずはASEAN地域での初披露になったようだ。
『RAMM』のストーリーは、他の『Force of Will THE MOVIE』の作品と同様に民話や神話、童話をベースにしている。選ばれたのはインドの二大叙事詩のひとつ『ラーマーヤナ』である。宇宙を舞台に、愛する妻シータの奪還を目指すラーマ王子の愛と友情の物語を描く。

公開された50秒ほどの映像は、フルCGのキャラクターでラーマ王子のアクションが中心となっている。ダイナミックなアクションをベースにタイの文化と日本のアニメスタイルが融合した独特の映像美を作り出している。
近年、タイは日本のアニメーション、キャタクター産業からビジネスパートナーとして大きく注目を集めている。今回はアニメーション制作での協業となったが、世界レベルのクオリティーと言われるタイのCGアニメーションの実力の一端も知ることが出来る。日本とタイのビジネス深化も期待させる一本だ。

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