アニメータースキル検定、11月に全国5都市開催 5級・6級からスタート

アニメータースキル検定

 一般社団法人 日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)は、2024年11月9日に団体初となる「アニメータースキル検定」の第1回開催日を決定、このほど発表した。開催決定と合せて専用サイトもオープンした。
 検定会場は、東京、大阪、名古屋、福岡、新潟の全国5都市となる。首都圏だけでなく、より広い地域での開催を目指す。検定料金は6級7200円、5級9600円で、18歳以下には割引料金が設けられている。

 NAFCAはアニメーターなどアニメーション制作に携わる人たちの就業環境向上やアニメーションとその文化の継承、発展を目的に2023年に設立された。設立当初より、手描きアニメーターの人材不足と技術継承の困難さを大きな課題としてきた。
 そうしたなかでアニメーターの技術の指標となる検定試験を設けることで、技術継承とクオリティアップを目指すことを検討してきた。検定試験は合格実績をもとにアニメーターが技術力をアピールできるだけでなく、スタジオは技術力の目安が分かり仕事を発注しやすくなる。現在混乱しているアニメーターの賃金水準の在り方も技術に合せて引き上げることも可能だろう。
 
 「第1回アニメータースキル検定」は、その第一歩となる。 検定は1級から6級から設けられているが、今回は第1回ということで5級と6級のみでスタートする。検定内容は「トレス・タップ割り」で、5級、6級ではアニメーターの基本となる動画技術の理解度や技術を見ることになる。
 NAFCAでは検定実施に向けて、技術を勉強するための教科書も夏に発売予定だ。トレスやタップ割りなどの解説のほか、アニメ業界で働くことなどの読み物も掲載する。
 検定申し込みは8月中旬頃になる予定だ。プロのアニメーターを目指す人だけでなく、監督志望、絵を描くのが好きな人、またアニメファンの受験も可能となっている。技術を学ぶことで、アニメーション制作の理解も深まる。

アニメータースキル検定
https://aniken.sikaku.gr.jp/

開催日時: 2024年11月9日(土)午後予定(検定時間4時間)
開催場所: 東京、大阪、名古屋、福岡、新潟
実施内容: トレス・タップ割り検定6級、5級
検定料金: 6級7200円、U-18割 6700円
5級9600円、U-18割 9100円

[開催場所]
東京: 専門学校 東京クールジャパン・アカデミー
https://www.cooljapan.ac.jp/school/access/
大阪: 専門学校 大阪デザイナー・アカデミー
https://www.odc.ac.jp/school/access/
名古屋: 専門学校 名古屋デザイナー・アカデミー
https://www.n-designer.net/about/access.html
福岡: 専門学校 福岡デザイナー・アカデミー
https://www.kdg.ac.jp/about/access.html
新潟: 日本アニメ・マンガ専門学校
https://web-jam.jp/

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