Netflix新作アニメラインナップ発表 オレンジ制作「リヴァイアサン」やIG版「ターミネーター」

『Terminator Zero(原題)』

 世界最大の定額課金動画プラットフォームのNetflixが2024年6月6日に米国・ロサンゼルスにて、今後のアニメーション作品のラインナップを発表するイベント「Nexton Netflix: アニメーション」を開催した。この場でキッズ向けからアダルト向け、CGから手描き、アニメスタイル、シリーズから長編とおよそ30タイトルもの最新情報をリリースした。
 世界的な大ヒットになった『アーケイン』第2シーズンや人気ゲームのアニメーション版『トゥームレイダー: レジェンド・オブ・ララ・クロフト』、ザック・スナイダー監督が北欧神話をベースにする『トワイライト・オブ・ザ・ゴッズ 〜神々の黄昏〜』、音楽とアクションアドベンチャーを融合させた『K-Pop:Demon Hunters(仮題)』、ゲーム『Minecraft』のアニメーションプロジェクトなどである。
 Netflixによればアニメーションは、2023年には全世界総計で10億を超える視聴があった。積極的な新作投入で、視聴者のプラットフォームへのつなぎとめを狙うことになる。

 アニメーションの中で “アニメ(ANIME)”と呼ばれる日本作品は、有力ジャンルのひとつになっている。かつては「アニメ」の新作発表は、日本で個別に発表イベントを開催することが多かったが、最近は米国を中心とした国外の発表イベントと合わせてリリースされることが増えている。今回の「Nexton Netflix: アニメーション」もそうしたひとつである。
 これはアニメが世界に向けた作品になっており、”日本のアニメ“好きだけでなく、より広い範囲に発信したいとの狙いがあるとみられる。さらに原作やスタッフ、制作会社に日本だけでなく、それ以外の地域からの参加することが増えており、”日本アニメ”の定義が難しくなっていることも理由だろう。
 6月14日の配信開始を控えて今回、目玉タイトルともなっている『Ultraman: Rising』はその一つで、原作は日本の「ウルトラマン」だが、インダストリアル・ライト&マジックを中心に北米スタツフで制作される。「ターミネーター」のアニメ化シリーズは逆に工藤昌史監督でプロダクション I.Gが制作するが、米国企画の作品だ。

『Terminator Zero(原題)』

『Terminator Zero(原題)』

 今回、初めて制作発表された世界独占配信の『リヴァイアサン』は、米国の冒険SF小説を原作に日本のオレンジがアニメーション制作するが、監督はフランス出身のクリストフ・フェレラ、エグゼクティブプロデューサーは米国のジャスティン・リーチと日本の櫻井大樹といったかたち。オリジナル楽曲として久石譲が参加する。
 東京を舞台にしたSFアクション『Tokyo Override』は、監督に日本の深田祐輔とタイのヴィーラパトラ・ジナナヴィン、アニメーション制作はタイのスタジオであるRiFF Studioが行う。ヤマハ発動機と本田技研工業の協力も話題を呼びそうだ。
 アニメのグローバル化を象徴するようなこうした作品が、世界のファンをどのくらい掴むのか。今後の動きも注目される。

Netflix https://www.netflix.com/jp/

『リヴァイアサン』
原作: スコット・ウエスターフェルド
挿絵: キース・トンプソン
監督: クリストフ・フェレラ
エグゼクティブプロデューサー: ジャスティン・リーチ、櫻井大樹
音楽: 戸田信子&陣内一馬
オリジナル楽曲: 久石譲
プロデュース: Qubic Pictures

『リヴァイアサン』

『リヴァイアサン』

『Tokyo Override』
監督: 深田祐輔、ヴィーラパトラ・ジナナヴィン
プロデューサー: 深田祐輔、ソーンペレス・サブサームスリ、クンチャノック・ミーシルパ
アニメーション制作: RiFF Studio
協力: ヤマハ発動機株式会社、本田技研工業株式会社
『Tokyo Override』

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