映像関連の大手IMAGICA GROUPが、グループ子会社イマジカデジタルスケープを大胆に再編する。現在は人材関連事業、ゲーム事業、アニメ・コミック制作の3事業を中心とするが、それぞれを分割する。
ウェブ・映像を含む人材関連事業は引き続きイマジカデジタルスケープとして存続する一方で、ゲーム関連は事業分割し、新設会社IMAGICA GEEQに移管する。ゲーム関連は成長性が高いことから事業分割、新会社はこれに特化することでさらに高い成長を目指すことになる。
さらにアニメ・コミック制作事業は、こちらも事業分割したうえでグループ会社の主婦の友インフォスに移管する。コンテンツ制作部門をほぼ切り離すことで、人材マネジメントに集中することを目指す。
IMAGICA GROUPは映像のポストプロダクションの大手というビジネス基盤を中心に、映像制作システム、流通インフラ、ビジネスソリューション、映像制作、アニメ制作など幅広い事業を手掛けてきた。映像の総合事業を構築する。
イマジカデジタルスケープは、もともとこのなかでデジタルクリエイターに特化した人材派遣ビジネスの会社として1996年に設立された。さらに自社に登録・所属するクリエイターを活用するかたちで、映像制作、ゲーム制作などにも進出した。2009年にイマジカ・ロボット ホールディングス(現イマジカグループ)の子会社になった。
アニメーション制作はImageworks Studioを中心にアニメーションを使ったプロモーション映像、㎹、ゲームムービーを手掛けてきた。またCreative Studioではイラスト制作などをしている。イマジカグループにはOLMなどのアニメスタジオ事業もあるが、今回はこれらを主婦の友インフォスと統合する。主婦の友インフォスは、「声優グランプリ」などの雑誌、書籍・ムック、ライトノベルが中心、アニメーションとコミック、出版事業をつなげることになる。