2024年2月8日、映像関連事業のIMAGICA GROUPが、クリエイティブ人材事業のイマジカデジタルスケープとその関連会社イマジカアロベイス、湘南ハイテク企画の2社をボーンデジタルに売却することを明らかにした。3社の株式をボーンデジタルに譲渡するとしている。譲渡時期、譲渡価格は未発表。
イマジカデジタルスケープは制作ソリューション・人材コンサルティングを掲げ、クリエイティブ人材の転職サービス・人材派遣などを手がけている。社員は約240名、この分野では大手だ。
イマジカアロベイスは、基幹・業務システム開発やITソリューションのために人材を派遣する。湘南ハイテク企画は、IT 系の人材派遣のほか、技術教育もカバーする。それぞれ約70名、約100名の社員がいる。
IMAGICA GROUPは、現在、中期経営計画で「高収益体質のグループ」を掲げている。このなかで中核事業でない人材関連を切り離し、映像制作などに特化する判断をしたとみられる。
ボーンデジタルの傘下で事業を進めることが、イマジカデジタルスケープグループの成長と事業価値向上につながるとしている。
ボーンデジタルは、1995年設立。CG関連業界では、雑誌「CGWORLD」の刊行でお馴染みだ。専門性の高い内容で支持が厚い。またCG制作ソフトやツールの販売も主要事業になっている。
近年は技術者やクリエイターに向けたセミナーも活発に行っている。そうした点で、イマジカデジタルスケープと相性もよい。それでも現在の社員は55名、新たに400名を超える規模の企業のグループ化はサプライズでもある。ボーンデジタルにとっては、かなり大きな体制変更になりそうだ。