アングレーム国際漫画祭 諫山創、押見修三、坂口尚、池上遼一、伊藤潤二らが受賞

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 2023年1月25日から29日まで、フランスで開催されているアングレーム国際漫画祭(Festival de la Bande Dessinée d’Angoulême)にて日本のマンガ家が多数の受賞をした。アングレーム国際漫画祭はフランスのバンドシネや米国のアメコミ、日本マンガなどを広く取りあげる世界で最も注目される漫画の一大イベントだ。このなかで日本からの多くの受賞は、国際的に勢いを増すマンガの現在を象徴するような出来事である。
 漫画祭が本年の開催50回を記念して設けられた第50回フォーブ特別賞には、『進撃の巨人』の諫山創が輝いた。またフォーブ名誉賞は日本の2名、池上遼一と伊藤潤二が受賞した。
 作品部門でも活躍している。シリーズ賞(PRIX DE LA SÉRIE)には押見修造の『血の轍』、歴史に残すべき作品を顕彰する遺産賞(PRIX DU PATRIMOINE)では坂口尚『石の花』が受賞した。作品部門の公式セレクションは46作品があり、このほか日本からは『天国大魔境』(石黒正数)、『ダーウィン事変』(うめざわしゅん)、『フールナイト』(安田佳澄)、『ペリリュー 楽園のゲルニカ』(武田一義)が選ばれている。

 諫山創は2009年にスタートした『進撃の巨人』が連載デビュー作。人を食べる巨人から防護するために高い壁に囲まれた街に住む主人公たちと巨人の壮絶な戦いのビジュアルでたちまち話題を集めた。アニメ化もされており、その人気は世界中に広がっている。
 連載は21年に大団円を迎え完結、アニメシリーズもクライマックスを迎えている。今年のアングレームでは『進撃の巨人』の展示会を開催したほか、諫山創は現地を訪れて現地のファンや関係者と交流を深めた。

 池上遼一は、『男組』、『クライング フリーマン』、『サンクチュアリ』などの作画で知られている。緻密で華麗な作風でとりわけ海外で人気が高い。伊藤潤二はホラーマンガの大家として国際的に名が高い。『富江』、『うずまき』、『ギョ』などの代表作がある。
 押見修造『血の轍』が受賞したシリーズ賞は、連載が続いている作品を対象としたもので、アングレームの中でも主要なアワードのひとつだ。
 また坂口尚『石の花』が受賞した遺産賞は、近作というよりも評価が確立した傑作のための賞だ。これまでに日本からは水木しげる『総員玉砕せよ!』、上村一夫『離婚倶楽部』が受賞してきた。今回の特別賞、名誉賞とも合わせると漫画の歴史の中で日本のマンガ家、マンガ作品を積極的に取りあげる流れが見て取れる。

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