2023年2月東京・天王洲で文化庁メディア芸術祭25周年企画展を開催

文化庁 メディア芸術祭 20周年企画展―変える力

 2022年の第25回受賞作品をもって毎年の公募作品展を終了することになった「文化庁メディア芸術祭」の新たなイベントが実施されることになった。文化庁が主催する「文化庁メディア芸術祭25周年企画展」が、2023年2月4日から2月14日まで、東京・天王洲の寺田倉庫B&C HALL/E HALLにて開催される。
 25周年企画展は1997年にスタートした第1回から25回までの代表的な受賞作品を一挙に紹介し、文化庁メディア芸術祭の25年の歩みを振り返る。なかでも社会やテクノロジーの変化やメディア芸術の表現の多様性を感じられる作品にスポットを当てて展示や上映を行う。

 文化庁メディア芸術祭は、それまで文化行政のなかでスポットが当たることのなかったメディアアートやアニメーション、マンガ、ゲーム、ウェブコンテンツなどにフォーカスした文化イベントとして97年にスタートした。公募作品をコンテスト形式で選考し、分野ごとに大賞や優秀賞、新人賞などを決定する。 
 さらに展示会を通じて受賞作品を紹介し、これらの分野の普及と文化的ポジションの確立に大きな役割を果たした。多彩なジャンルからの作品選出は、これらの分野における文化の多様性や幅広さを示すものとなった。

 しかし文化庁はメディア芸術祭が一定の成果をだして役割を終えたとして、2022年を持って終了することを決定。2023年4月以降は、新たな文化施策を目指すとしている。
 このため第25回受賞作品展が最後の展示会とも思われたが、年度の終わりに最後の企画展をもうひとつ実施することになった。文化庁メディア芸術祭に関わった人たちにとっては、思いがけないもうひとつの企画展になりそうだ。
 会場となる寺田倉庫のホールは、近年数々の大型企画展が開催されている。さらに現代アートギャラリーの集積が急激に進むkとで注目が集まる天王洲エリアに位置する。新しい文化の発展を目指したメディア芸術祭が、2022年のいま新しいアートを生み出し場所で最後を飾るのも感慨深い。

文化庁メディア芸術祭 https://j-mediaarts.jp/ 
会期: 2023年2月4日〜2月14日 ※2月7日休館
会場: 寺田倉庫B&C HALL / E HALL
入場料: 無料
主催: 文化庁

*画像は文化庁メディア芸術祭20周年企画展から

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