伊藤潤二「うずまき」米国TV局でアニメ化 監督・長濱博史、プロダクションI.Gが協力


 ホラーマンガの巨匠・伊藤潤二の『うずまき』が、米国の有力テレビ局によってアニメ化される。2019年8月30日(現地時間)、大手アニメーション専門チャンネルのアダルトスイム(Adult Swim)がアニメ化の製作発表をした。
 同日アダルトスイムは約1分半のティザー映像を公開、この中で制作スタッフの一部も明らかにした。監督は『蟲師』や『惡の華』などの長濱博史、音楽はサックス奏者でもあるコリン・ステットソン。2020年に同局のアニメ放映枠である「TOONAMI」で放送される予定だ。
 ティザーでは本作は「TOONAMI」の独占タイトルとしており、米国のアダルトスイム主導の企画であることが判る。

 伊藤潤ニは、ホラーマンガの大家として知られている。『富江』や『伊藤潤二 恐怖collection』などの代表作がある。映像化もたびたびされており、「富江」シリーズはヒット作だ。小学館から刊行されている『うずまき』も代表作のひとつで2000年に実写化されている。今回はアニメでの映像化となる。
 また伊藤潤ニは海外での評価も高い。海外翻訳版も刊行されており、米国ではしばしばベストセラーの上位にランキングされる。そうした人気の高さもアニメ化につながったとみられる。

 番組は全4話とテレビアニメとしては、比較的短いシリーズとなる。また製作にあたっては日本のIGポートのグループ会社であるプロダクション I.G USAとパートナーシップを組んでいる。アニメーション制作にもプロダクション I.Gが関わる可能性が高そうだ。
 プロダクションI.Gは『フリクリ オルタナ』『フリクリ プログレ』で、アダルトスイムとアニメの共同事業に取り組んでいる。またアダルトスイムの兄弟会社であるカートゥーンネットワークとは『IGPX』を共同製作したこともある。こうしたつながりから今回の企画も実現した見ていいだろう。

 アダルトスイムはワーナー・メディアのグループ会社。キッズ向けのカートゥーンネットワークが昼日帯、ヤングアダルト向けのアダルトスイムが夜帯と、同じチンネルをシェアする兄弟会社となっている。
 2000年代前半は日本アニメに熱心な局として知られたが00年代後半頃から大幅縮小した。それが2010年代後半より再び日本アニメに力を入れ始めている。今回も新作アニメを自ら手がけると積極的だ。

 また2018年に同じワーナー・メディアグループとなった日本アニメ配信のプラットフォームであるクランチロールともビジネス連携を始めている。すでにクランチロールとアダルトスイムが共同で、日本のSOLA DIGITAL ARTSがアニメーション制作する『BLADE RUNNER – BLACK LOTUS』の製作発表もされている。
 今回の発表も8月30日からカリフォルニア州サンノゼでスタートしたクランチロールエキスポに合せた。ワーナー・メディアグループのアニメ分野への積極攻勢のひとつとなった。

追)9月2日のIGポートの発表によれば本作のアニメーション制作は株式会社ドライブが担当する。ドライブは2015年に設立された監督・演出、作曲家、アニメーター、エンジニアらのクリエーター集団。

Uzumaki Teaser | Toonami

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