コンテンツ産業、2021年は12兆7582億円で7.7%増 「デジタルコンテンツ白書」が報告

デジタルコンテンツ白書2022

 2021年の日本のコンテンツ産業の市場規模が回復基調にあることが分かった。一般財団法人デジタルコンテンツ協会が2022年9月1日に刊行した『デジタルコンテンツ白書2022』によれば、2021年の国内コンテンツ産業市場規模は12兆7,582億円で前年比7.7%の増加となった。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響が大きく9.3%のマイナスだったが一転して増加に転じた。
 市場のうちデジタルコンテンツに該当するものが9兆7611億円と全体の3/4以上を占める。伸び率は8.5%増と全体よりもやや高く、依然デジタルコンテンツの伸長が続いていることが分かる。

 『デジタルコンテンツ白書』は、経済産業省商務情報政策局の監修のもと毎年人デジタルコンテンツ協会が発刊している。豊富な数字統計や各分野の専門家による解説などコンテンツ分野の基礎資料として活用されている。
 コンテンツ分野では「マンガ」「アニメーション」「映画」「音楽」「ゲーム」「オンラインゲーム」「ライブエンターテインメント」、メディア分野では「モバイルコンテンツサービス」「放送」「新聞」「出版」。そして海外動向では「アメリカ」「中国」「韓国」を個別に扱っている。
 また巻頭特集は、「Web3のはじまり」をテーマにした。メタバースやリアルタイム3Dエンジンを中心に次世代テクノロジーがコンテンツ産業に与える影響について取り上げている。

 価格は税込み1万9800円、デジタルコンテンツ協会の公式サイト、政府刊行物を取り扱う全国書店、またはAmazonなどで購入可能だ。
 また9月9日は、オンラインにて発刊セミナーが開催される。「日本のコンテンツ産業の市場規模2021」についての解説や、安藤晃弘氏による「メタバースの構築」、田村幸一氏による「リアルタイム3Dエンジン(ゲームエンジン)が次世代インターネットに与える可能性」を予定している。

『デジタルコンテンツ白書2022』
https://www.dcaj.or.jp/project/dcwp/index.htm
監修:経済産業省 商務情報政策局

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 第2回新潟国際アニメーション映画祭
     今年3月に初開催されて話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月に第2回を迎える。…
  2. 「アニメーションの表現」
     2023年10月23日から11月1日まで開催されている第36回東京国際映画祭は、昨年より上映本数、…
  3. 『いきものさん』© 和田淳・ニューディアー/東映アニメーション
     日本を代表するアニメーション作家として、いま“和田淳”を筆頭に挙げる人は多いだろう。2010年に『…
ページ上部へ戻る