サイバーエージェント、CygamesPicturesとのオリジナルTVアニメ企画 2025年放送

『アポカリプスホテル』

 アニメ事業の強化を打ち出すサイバーエージェントが、新たなオリジナルアニメ企画の情報を公開した。『アポカリプスホテル』とタイトルされた作品で、人類がいなくなり、文明が崩壊した地球に残された由緒あるホテルが舞台になるとしている。2025年に放送開始する予定だ。
 ストーリーは現時点ではこれ以上明かされておらず、先が読めないのはオリジナル企画ならの魅力だろう。一方で魅力的なスタッフの一部で明らかにされている。キャラクター原案を『あおいちゃんパニック!』や「ねこめ~わく」シリーズの竹本泉が担当、シリーズ構成はヒット作『ゾンビランドサガ』の村越繁が起用されている。

 さらに今回注目されるのは、アニメーション制作をCygamesPicturesが手がけていることだ。発表にあたっては、『アポカリプスホテル』は、サイバーエージェントとCygamesPicturesの共同企画としている。
 CygamesPicturesは、サイバーエージェントグループのCygamesの子会社として、2016年に設立された。アニメビジネスの拡大を見据えていたものになる。これまではゲームやマンガ原作の既存作品を手がけることが多く、オリジナル企画は今年1月からの『勇気爆発バーンブレイバーン』が初で、『アポカリプスホテル』はそれに続くものになる。サイバーエージェントの連携では初だ。グループ内での新たなオリジナル企画立上げは、CygamesPicturesにとって新たなマイルストーンになる。

 サイバーエージェントは、現在、アニメ事業の積極的な拡大を目指している。IT分野でのネットワーク、ゲームなどだけでなく、AbemaTVを通じて番組配信が出来るインフラを持つのも強みだ。
 近年は、積極的なM&Aで2.5次元舞台のネルケプランニング、ゲームや作品企画のニトロプラスといったアニメと親和性の高い企業をグループに加えている。サイバーエージェントによるグループアニメスタジオであるCygamesPicturesとの連携は、こうした体制に厚みを加えることになりそうだ。

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