2023年9月1日に一般財団法人デジタルコンテンツ協会が刊行した『デジタルコンテンツ白書2023』によれば、2022年の日本国内のコンテンツ産業の市場規模は13兆2698億円で過去最高に達した。前年比では4.5%の増加となった。
デジタルコンテンツ協会では、コロナ禍対応の規制緩和で体験型コンテンツが急回復したこと、ネットワーク型のコンテンツが堅調に成長していることを成長の理由に挙げる。実際に劇場・専用スペースでのコンテンツは1兆6244億円で前年比48.7%増、ネットワークを利用したものが5兆2218億円で5.4%増となっている。
デジタルコンテンツ協会は、2001年より毎年、国内のコンテンツ産業の市場規模の調査を行っている。その結果と合わせて『デジタルコンテンツ白書』を発刊している。
市場規模のデータ・分析とともに、国内の専門家の執筆による各分野の最新動向を数字と共に明らかにする。コンテンツ関連産業に関連する多数の統計データがまとめて掲載されているのも特徴で、コンテンツ分野の研究者や団体・企業での利用が多い。
今年の『デジタルコンテンツ白書 2023』では、コンテンツ分野別では、「マンガ」、「アニメーション」、「映画」、「音楽」、「ゲーム」、「オンラインゲーム」、「ライブエンターテインメント」を個別に取り上げて解説している。メディア分野別では、「モバイルコンテンツサービス」、「放送」、「新聞」、「出版」にフォーカスする。さらに「アメリカ」、「中国」、「韓国」の各国の状況も取り上げた。
また今回は現在、大きな注目を集める「AIコンテンツ生成」を特集テーマとした。コンテンツ産業の各分野でのAIの活用や可能性などにフォーカスしている。
定価は22,000円(税込)、政府刊行物センターや全国書店で購入できる。デジタルコンテンツ協会の公式サイトでは送料無料で販売している。また公式サイトではPDF版の案内もしている。
『デジタルコンテンツ白書2023』
https://www.dcaj.or.jp/project/dcwp/index.html
監修:経済産業省 商務情報政策局
編集・発行:一般財団法人デジタルコンテンツ協会