メディアドゥ第1Qは減収減益、LINEマンガの受託業務移管は第2Q以降

ファイナンス決算

 電子書籍取次大手のメディアドゥは2022年7月14日に、2023年3月期第1四半期の業績発表をした。連結売上高は262億6900万円と前年同期比で7.5%減、営業利益は6億1900万円(26%減)、経常利益は6億1200万円(27.7%減)、当期純利益は3億1200万円(49.3%減)と減収減益となった。
 これまで電子書籍市場の成長を背景に高い売上の伸びを実現し、前年同期も売上高は40%増と大きく伸びていた。しかし直近では伸び悩む結果となった。
 メディアドゥは売上高の減少について、前年同期は大型キャンペーンで一時的に大きく売上げが伸びており、その反動が出たためとする。また利益面ではこれに加えて一部オフィス移転費が計上されたことも影響した。

 主力の電子書籍流通事業は売上高247億2700万円(11.5%減)、営業利益は13億5500万円(2.1%減)だ。現状でメディアドゥは電子書籍取次の最大手で、流通の35%を占めている。規模の大きさが強みになっている。
 しかし直近で、不安定要因も抱えている。今年4月に電子書籍取次とバックエンド業務受託の大口顧客であるLINE Digital Frontierが、該当業務を自社子会社のイーブックイニシアティブジャパンへ業務移管する方針を決めたためだ。23年3月期第1四半期までには実施されていないが、順次移管されるとみられる。LINE Digital Frontier向けの売上は全体の約20%を占めるため、実施されれば今後の業績にも影響を与えることになる。

 メディアドゥは事業多角化と、他分野での業績拡大も目指している。そうした事業を担う戦略投資事業は営業損失4億1100万円と依然赤字だが、売上高は15億4000万円(224.6%増)と大きく伸びている。
 戦略投資事業にはトーハンとの連携するデジタルコンテンツ流通の推進や縦スクロールマンガでの取り組み、NFTを活用した電子書籍企画などが含まれる。いずれも今後成長が期待される領域だけに、スピード感のある経営が鍵になりそうだ。

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