「ひろしまアニメーションシーズン」、国内外6組の特筆すべき成果を顕彰

ひろしまアニメーションシーズン

 2022年8月17日~21日まで、広島市で開催される新しい国際アニメーション映画祭「ひろしまアニメーションシーズン 2022」の開催までおよそ1ヵ月となった。開催に向けて主催者は新たな情報を次々に発表、近づく映画祭を盛り上げている。

 なかでも注目される話題は、「ゴールデン・カープスター」の発表だろう。「ゴールデン・カープスター」は、2020~2021年の2年間、環太平洋・アジア地域のアニメーション界において特筆すべき成果を残した個人・団体・組織を顕彰するものだ。今回は国内外の専門家による推薦やリサーチをふまえて6組が選ばれた。
 日本からはアニメスタジオのサイエンスSARU、アニメーション監督の水尻自子氏。また海外からはソニー・ピクチャーズ アニメーション社長のクリスティン・ベルソン氏、台湾のアニメーション監督・謝文明氏の2人、さらにイランのドキュメンタリー・アンド・エクスペリメンタル・フィルム・センター(DEFC)と中国のフェイナキ:北京アニメーションウィークの2つの組織が選ばれている。受賞者は東アジアから米国、西アジアと広い地域に及んだ。

 ひろしまアニメーションシーズンでは「環太平洋・アジアコンペティション」と「ワールド・コンペティション」のコンペが設けられる。このうち後者の受賞者が早くも発表されている。
 「ワールド・コンペティション」は、テーマに応じて「寓話の現在」「社会への眼差し」「物語の冒険」「光の詩」「こどもたちのために」と4つの部門を持つ。このうち各カテゴリ賞と審査員個人賞が決まった。観客賞は映画祭期間中の投票により選ばれる。各賞の詳細は映画祭の公式サイトにて確認出来る。

 そして「環太平洋・アジアコンペティション」では、3名の審査員が明らかになった。フランスのアニメーション監督であるフローランス・ミアイユ氏、オタワ国際アニメーション映画祭のアーティスティック・ディレクターで著作家のクリス・ロビンソン氏、そしてゴールデン・カープスターにも選ばれた謝文明氏である。
 3名は映画祭期間中での選考をへて、各賞を決定する。8月17日の授賞式にて発表される予定だ。

ひろしまアニメーションシーズン 2022
https://animation.hiroshimafest.org/
2022年8月1日~28日

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