6月12日から開催されているフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の参加者が最終日を前にして、過去最大規模に達したことが明らかになった。映画祭を主催するCITIAは、2017年の映画祭参加者が初めて1万人を超えたと発表した。
また13日から16日まで4日間にわたって行われた国際見本市MIFAの参加者も3000人を超えて、こちらも過去最大になる。参加人数の増加は、ここ数年のアヌシーの拡大戦略の成果といえる。
とりわけMIFAの成長が、目立っている。今回は開催期間を3日間から4日間に延長したほか、会場面積を広げた。アニメーション業界での就業を目指す人に向けたMifa Campusも新たな施策だ。
参加者3000人は前年比9%増、参加企業は1400と前年から200以上増加、配給会社や投資家は430人以上と16%の増加になる。74ヵ国から参加者があり、ウクライナ、イスラエル、ギリシャ、フィリピン、コソボは初のブース出展となった。
日本からの参加者も大幅に増えている。長編映画のコンペティション出品のほか、特別企画も複数設けられたことから、例年以上にビジネス関係者が目立った。MIFAへの登録者は100人を超え、こちらも過去最高だ。
期間中は、2017年秋に米国・ロサンゼルスで開催される「ANIMATION IS FILM」、2019年秋に韓国・ソウルで開催される「アヌシー アジア 国際アニメーション映画祭」が発表された。アヌシーはフランスを飛び出しグローバルに広がる。
もちろんフランスでのイベントもさらに活発化する。2017年の閉幕と同時に、2018年のMIFAの開催が発表されている。今年と同様6月の第2週の12日から15日を予定する。引き続き4日間開催となる。
世界の映画業界におけるアニメーションの存在感は近年、急激に増している。それに合わせて、アヌシーの映画業界における存在も、大きくなっていきそうだ。