6月14日から19日まで、フランスで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭と併催国際見本市MIFAの2021年の有料参加者人数(登録バッジ購入者)が約8500人となった。6月24日に映画祭・イベントの主催者CITIAから発表された。
アヌシーは世界で最も長い歴史を持ち、最大規模のアニメーション映画祭だ。地元フランス、ヨーロッパはもちろん、毎年世界中からアニメーション関係者が訪れることで知られている。
しかし昨年の映画祭&MIFAは新型コロナウィルス感染症の広がりにより現地開催を断念、オンラインでの代替開催となった。感染症の影響が依然残る今年も現地開催が危ぶまれたが、上映会を中心とした現地イベントとオンラインを使ったトークやビジネスマッチングなどによるオンラインイベントを組み合わせたハイブリット映画祭とした。
CITIAによれば有料登録者の50%は現地参加で、残り50%がオンラインとほぼ半分に分れた。また映画祭の参加者が6128人であったのに対して国際見本市であるMIFAの参加者は2336人にとどまった。
昨年はオンラインだけにもかかわらず1万2300人の参加者があったが、今年はその3割減の結果だ。MIFAはさらに厳しく44%もの減少となる。
参加者の減少は現地イベントでは、事実上ヨーロッパ以外からの参加が出来なかったことがある。また現地での上映は一昨年に較べて500本以上から240本に減った。オンラインを含めたカンファレンスやセミナーの数も減少した。完全な現地開催が予想される2022年の映画祭&MIFAでの立て直しを目指すことになりそうだ。
それでも期間中は毎年恒例のコンペティションが実施され、いくつもの賞が決まるなど映画祭を盛り上げた。
日本からはオープニングで『ジョゼと虎と魚たち』が上映された。またテレビシリーズ審査員賞を『日本沈没2020』が受賞。コンペティションや特別上映、さらに「東京パートナーピッチ」「文化庁メディア芸術祭」などの参加でも存在感を発揮した。
アヌシー国際アニメーション映画祭
https://www.annecy.org/home