「ONE PIECE」トレーディングカードを7月発売 米国、中国含む世界展開

「ONE PIECEカードゲーム」

 マンガ・アニメが世界的な人気の『ONE PIECE』の本格的なトレーディングカードゲーム(TCG)が開発され、2022年7月から世界展開することになった。玩具大手のバンダイは「ONE PIECEカードゲーム」を2022年7月に国内発売する。
 2022年はマンガ家・尾田栄一郎が「週刊少年ジャンプ」で連載を開始して25周年、これに合わせた記念企画だ。また8月6日には劇場版『ONE PIECE FILM RED』の公開も控えている。大作映画との連動で、TCGも盛り上げる。

 今回のTCGで注目されるのは、日本だけでなく世界規模での展開を目指していることだ。国内発売と同時にアジアの一部地域でも展開。さらに今冬以降には北米、南米、ヨーロッパ、オーストラリアで英語版を、中国本土では簡体字版での展開を予定する。まさにグローバル規模の戦略商品だ。

 7月からのスタートデッキ、ブースターパックの商品発売に先立って、4月より国内主要都市で先行体験会、6月からは全国約100の公認店でティーチングツアーを実施する。発売後には交流会や中規模大会、9月からはチャンピオンシップもスタートする。TCGならではのプロモーションスケジュールが組まれる。
 またコレクション意欲を掻き立てるカードのイラストは、原作マンガやアニメのイラスト、さらにイラストレーターによる描き下ろしも用意する。多彩なビジュアルでアピールすることになりそうだ。

 TCGは国内、国外とも「遊戯王」や「ポケモン」など有力タイトルがひしめく競争の激しい市場だ。新しいタイトルが割ってはいるのは、かなりの努力が必要となる。一方で国内だけで1200億円規模、さらに北米を中心に巨大な海外マーケットが存在するだけに、当たれば大きい。バンダイは世界的に人気な『ONE PIECE』でそこに勝負を挑むことになる。

ONE PIECEカードゲーム https://www.onepiece-cardgame.com/

「ONE PIECEカードゲーム」

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