バンダイナムコフィルムワークス3拠点が荻窪に集約、統合から1年

企業ニュース

 バンダイナムコフィルムワークスはグループ再編による3社統合から1年を機に、その進捗状況を報告している。同社は2022年4月にサンライズ、バンダイナムコアーツ、バンダイナムコライツマネージメントなどの事業を統合することで誕生した会社だ。
 2023年4月28日のリリースでは3 社の強みを融合、進化しているとする。直近の有力タイトルには『機動戦士ガンダム 水星の魔女』シーズン2、演劇ガールズプロジェクト『ワールドダイスター』、『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第 3 章、『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bitBEYOND THE PERiOD』、OVA『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会NEXT SKY』などを挙げた。

 また23年4月からは3つあった拠点を、東京都杉並区荻窪の大型ビル内の「ホワイトベース」に統合したことも明らかにしている。これまで旧サンライズが杉並区荻窪、旧バンダイナムコアーツが渋谷区恵比寿、旧バンダイナムコライツマネージメントが千代田区神田鍛治町を拠点としていた。これが一箇所に集約される。
 バンダイナムコフィルムワークスの浅沼誠社長は、「それぞれの力をさらに融合・進化させ、これまで以上に多種多様な映像をお届けできる環境が整ってまいりました」とする。よりスムーズで効率的な作品展開が期待される。

 一方で、グループが長年使用してきたふたつのブランドについても、あらためて表明している。長年制作会社の名称であった「サンライズ」は、アニメーション制作のSUNRISE Studios 制作のオリジナルアニメ作品を中心とするブランドとしている。「ガンダム」シリーズ、「ラブライブ!」シリーズ、「コードギアス」シリーズなどが含まれる。
 またバンダイナムコアーツ、バンダイビジュアル、バンダイ メディア事業部などが1983年より40年以上にわたり使用してきた「エモーション」は、Blu-ray・DVDの統一ブランドとして今後も使用する。23年1月よりすでにこうした運用を開始している。

 バンダイナムコフィルムワークスは、2022年4月にサンライズ、バンダイナムコアーツ、バンダイナムコライツマーケティング、サンライズミュージック、バンダイナムコライブクリエイティブの5社を再編して誕生した2つの会社のひとつ。バンダイナムコグループの映像事業・IP創出事業を統括する。もう一方は、音楽・ライブ事業のバンダイナムコミュージックライブとなる。
 3社が統合される一方で、バンダイナムコグループには他にアニメーション制作のバンダイナムコピクチャーズ、アクタス、SUNRISE BEYOND、アニメ企画・版権管理の創通なども存在する。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. アヌシー国際アニメーション映画祭
    ■参加人数は史上最大、上映会場拡大で対応  2024年6月9日から15日まで、アニメーション分…
  2. 「窓ぎわのトットちゃん」
     世界最大のアニメーション映画祭のアヌシー国際アニメーション映画祭が、2024年も6月9日から15日…
  3. AnimeCanvas
     2024年5月23日、ソニーグループは都内で「ソニーグループ 経営方針説明会」を開催した。代表執行…
ページ上部へ戻る