ゲーム会社のセガは米国の大手映画会社パラマウント・ピクチャーズと、人気ゲームキャラクター「ソニック」に基づいた映像化作品の展開を推し進める。2022年2月16日に両社の協力で映画『ソニック・ザ・ムービー』第3作目の製作を発表した。
本作は第1作が実写と3DCGを合わせた大作映画として製作され2020 年 春に全米、全世界公開されている。北米だけで約170億円、前世界では約370億円の大ヒットになった。またゲーム原作の映画としては過去最高の興行収入となった。
このヒットを受けて今年3月末に続編、第2作『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』(『Sonic the Hedgehog 2』)が世界公開する。第3作は第2作の興行結果をみないうちに決定と異例の決定だ。セガとパラマウントのシリーズにかける意気込みの大きさが感じられる。
第2作では監督をジェフ・ファウラー、脚本はパット・ケイシーとジョシュ・ミラー、出演者もジェームズ・マースデンやジム・キャリーらの第1作を引き継ぐ。プロデューサーには米国側のほかセガからも中原徹が参加、代表取締役会長CEO里見治紀がエグゼクティブプロデューサーとなる。詳細は発表されていないが、第3作の枠組もこれを踏襲することになりそうだ。
またセガとパラマウントは、パラマウントの映像配信サービス「Paramount+」でも、「ソニック」と協力する。2023 年配信予定で、「ソニック」のオリジナルテレビシリーズの開発にも乗り出す。これまでもたびたび映像化されている「ソニック」だが、配信向けでの実写作品は初だ。
ソニックは1991年にセガから発売されたゲームソフト『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』で初めて登場した。その後様々なプラットフォームのゲームで、30年以上にわたって活躍する。特に北米では人気が高い。セガは大型新作ゲーム『ソニックフロンティア』の発売も予定しており、映画、テレビシリーズと相次ぐ映像化でキャラクターの人気と認知の拡大を期待する。