マンガ家・士郎正宗が1991年に執筆を開始した『攻殻機動隊』は、近未来のネット社会を予見する内容と、サイバーパンクなビジュアル表現で多くのSFファン、マンガファンを魅了した。作品は映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や『イノセンス』、テレビアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』などとしてたびたび映像化され、世界中のファンから愛されている。
本作がドリーム・ワークスの手により実写映画化され、2017年3月31日に『GHOST IN THE SHELL』としてパラマウント配給で全米公開される。主演は『アベンジャーズ』ブラック・ウィドウ役やSF映画『LUCY/ルーシー』などで活躍する大物女優スカーレット・ヨハンソン、ルパート・サンダースが監督を務める。長年ハリウッドの映画化が噂されてきた話題作がいよいよ映画となってスクリーンに登場する。
日本での公開スケジュールは未だ発表されていないが、公開に先立ってスカーレット・ヨハンソン、ルパート・サンダース監督が来日に、スペシャルイベントを開催することになった。11月13日、都内にて特別イベントが決定した。
当日はスカーレット・ヨハンソン、ルパート・サンダース監督、それに荒巻大輔役のビートたけしも出席し、世界初公開となる映像をここで披露する。日本から世界に向けて映画の最新情報が発信される。
今回のイベントからは、本作がプロモーションにあたり日本をマーケットとして重視していることが窺える。日本重視は作品の内容も同様で、ビートたけしだけでなく、福島リラ、桃井かおりら複数の日本人キャストの出演もそのひとつである。さらにこれまで公開されてきたビジュアルや映像からは、本作が原作マンガやアニメのイメージをかなり忠実に再現することが伝わってくる。日本のポップカルチャーへのリスペクトに溢れた作品、それが『GHOST IN THE SHELL』だ。
それだけに日本のマーケットに対する期待も高い。しかし、日本のコンテンツを原作にしたハリウッド映画は、これまでに『GODZILLA ゴジラ』や『トランスフォーマー』のような大ヒットだけでなく、さほど大きな成果を出せなかった作品も少なくない。『GHOST IN THE SHELL』が、日本、そして世界でどのような評価を受けるのか、11月13日のイベントはその第一歩となりそうだ。