松竹通期決算 映像は復調傾向も演劇厳しい 赤字続く

ファイナンス決算

 映画会社の松竹は、売上高は回復傾向にあるものの22年2月期も赤字から抜け出せなかった。新型コロナ感染症の影響がいまだ残っているためだ。
 劇場興行の回復や配給作品に大きなヒットがあったことから連結売上高は前年比37%増と大きく伸びた。718億3500万円である。
 しかし利益面では前年より損失は小さくなったものの営業損失が40億500万円、経常損失28億100万円、当期純損失が17億6200万円と依然大きかった。映像関連事業で18億9000万円、演劇事業で40億6800万円損失を計上したためだ。特に演劇は赤字幅が、前年から大きく変わらず、厳しい状況だ。

 映画関連事業の売上高は406億4800万円(27.7%増)だった。『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』が興行収入45.5億円の大ヒットになったほか、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』などもヒットになった。
 配給作品は邦画11本、洋画3本、アニメ9本とアニメの存在も大きい。『閃光のハサウェイ』のほか『アイの歌声を聴かせて』、『サイダーのように言葉が湧き上がる』、『ARIA The CREPUSCOLO』、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』などがあった。23年2月期も注目作品は多い。6月公開の『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』、7月公開の映画『ゆるキャン△』、さらに『劇場版ツルネ ‐はじまりの一射‐』、『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』などに期待が集まりそうだ。

 演劇事業は売上高157億2800万円と前年の2倍超となったが、依然損失が大きい。歌舞伎座で「四月大歌舞伎」「五月大歌舞伎」の一部日程が中止になっている。
 不動産事業は売上高119億9200万円(0.5%増)、営業利益は50億3800万円(6.3%減)。引き続き安定している。歌舞伎座タワー、築地松竹ビル(銀座松竹スクエア)、東劇ビル、新宿松竹会館(新宿ピカデリー)、大船ショッピングセンターが主要物件だ。

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