東映アニメ第2Q売上・利益が過去最高、海外比率は65%に拡大

ファイナンス決算

 大手アニメ製作の東映アニメーションの業績が好調だ。2021年10月25日に発表した22年3月期第2四半期決算の売上高と利益が過去最高を更新した。
 第2四半期までの連結売上高は297億4000万円と前年の244億5500万円を21.6%上回った。過去最高であった20年3月期の290億1000万円を超えるものだ。営業利益は111億3800万円(48.6%増)、経常利益は110億8200万円(45%増)、当期純利益は81億4400万円(45.4%増)と利益も大きな伸びとなった。

 当初予想を大きく上回る結果から、東映アニメーションは通期業績の利益予想を上方修正した。営業利益は110億円から145億円に、経常利益は113億円から148億円に、当期純利益は76億円から102億円に引き上げられる。
 利益率が高い版権事業の好調を理由としている。海外版権事業は「ドラゴンボール」シリーズや『ワンピース』、「デジモンアドベンチャー」シリーズの商品化権販売が牽引し、国内では配信権販売が好調に推移しているとする。
 しかし連結売上高はこれまでの予想を変更しなかった。第2四半期までの進捗率は58%を超えているが、今期に売上計上をする予定だった大型劇場作品の納品が来期以降にずれ込むことになったためだ。

 業績の伸びは、海外事業、版権事業の好調に支えられている。第2四半期は海外映像販売で、これまで分割計上してきた中国向けの大口配信権販売を一括計上した影響も大きかった。また複数のアプリゲームでMG(最低保証金)を計上、国内映像配信権、海外の「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権や『スラムダンク』のアプリゲームの好調などが重なった。
 海外ビジネスの好調に支えられ、売上高に占める海外事業比率が上昇している。第2四半期の海外事業売上高は194億5700万円と全体の65%と前年同期の59%から、さらに拡大した。
 海外売上のうち全体の55%にあたる108億7200万円がアジアで、この大半が中国からとみられる。さらに北米が58億300万円、ヨーロッパが22億6600万円だった。

 事業ごとでは、アニメの企画・制作、映像販売にあたる映像製作・販売事業の売上高が117億8300万円(24.0%増)、営業利益が46億1300万円(78.9%増)と大幅な増収増益。特にテレビアニメ部門が伸びており、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』、『トロピカル~ジュ!プリキュア』、『ワンピース』、『デジモンアドベンチャー:』、『おしりたんてい』、『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』と制作タイトル数が6作品と多くなったのが理由だ。
 版権事業も、売上高は167億3300万円(21.2%増)、営業利益83億7700万円(24.1%増)と増収増益だ。とりわけ利益率が高くなっている。
 商品販売事業は中国でのEC販売は伸びて増収の9億7800万円(3.4%増)になったが、引き続き1億800万円の損失を計上している。

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