Disney+に日本向けオリジナルコンテンツも、新ブランド「スター」10月27日開始

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 ディズニーがグローバルで展開する動画配信サービス、「Disney+(ディズニープラス)」に新たなコンテンツブランド「スター」が10月27日よりスタートする。
 「Disney+」はこれまで月額990円(税込)の定額課金見放題で、「ディズニー」「ピクサー」「マーベル」「スター・ウォーズ」「ナショナル ジオグラフィック」の5つのブランドを展開してきた。これに「スター」が加わる。「Disney+」のラインナップは一挙に1万6000超にまで拡大することになる。

 これまでの「Disney+」の5つのブランドは、ディズニーグループ内のそれぞれに対応するクリエイティブ・スタジオで製作された作品を配信してきた。「スター」ではこれらに含まれていなかったグループのABCや20thテレビジョンなどのディズニー・テレビジョン・スタジ、FXプロダクションズ、20世紀スタジオ、サーチライト・ピクチャーズなどの作品が含まれる。主な作品は『ノマドランド』、『プリティ・ウーマン』、『タイタニック』、『デッドプール』、『マーダーズ・イン・ビルディング』、『glee/グリー』、『24 -TWENTY FOUR-』、『ウォーキング・デッド』など。
 「スター」のさらなる特徴はグループ会社作品で構成されてきた「Disney+」に新たにグループ以外で制作した作品が並ぶことだ。独占オリジナル作品、日本作品なども予定するとしている。これらの制作はディズニー各社とは限らない。自社グループの作品を配信してきた「Disney+」の方向転換となる。映像配信プラットフォームとしては、様々な会社から幅広い作品を調達するNetflixに近づくかたちだ。

 ディズニーは米国では、グループ以外の作品は同じく傘下の別のプラットフォーム「Hulu」で展開している。「Hulu」は海外で展開せずに、「スター」ブランドで同様のビジネスを展開する。「Hulu」ブランドは日本では日本テレビ資本で別に運営されており、これを避け「スター」ブランドを立ち上げた可能性もありそうだ。

 さらに日本独自の展開として日本市場向けに制作するローカルコンテンツを取り入れるとしているのも大きなニュースだ。具体的な時期、本数、ジャンルなどは明かされていないが、ドラマシリーズやアニメなどのオリジナル作品が登場するのか、日本の映像関係者から注目されそうだ。

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