電通はオルトプラス、アクセルマークと協力してアニメなど映像作品の作中シーンなどをコレクションする新しい商品を開発する。仮想通貨でも知られるブロックチェーンの技術を用いたNFT(Non-Fungible Token)を利用したものだ。
アニメなどの映像作品の作中からお気に入りのシーンを切りだして、NFTトレーディングカードにする。これまでになかった新しい体験をユーザーに与えるとしている。
NFTはデータの改ざんが困難という特性を持った技術だ。デジタルデータと制作者や保有者のデータを結びつけ、著作や保有者の証明を可能にしている。映像やアートなどの分野でも、新しいビジネス、エンタテインメントを生み出すと注目を浴びている。
商品開発にあたっては、電通はこれまで培ってきたコンテンツの知見やコンテンツホルダーとの連携、企画力を提供する。オルトプラスもコンテンツ企画力と開発力、アクセルマークはブロックチェーンに関する知見を活かす。
事業にあたっては、LINE Blockchainをプラットフォームとして利用する。3社が協力してサービスの企画、開発を進める。2022年春までに、実際の商品をリリースする予定だ。
この事業では権利・保有証明の特性を活かし、アニメなどの作品中の名シーンなどをデータとして切り取るかたちで、ユーザーの保有とコレクションを可能にする。
ファンは作品の好きなシーンなどを集め、さらにコレクションを進めるに従って様々な特典も得ることが出来る。作品の権利者は映像作品を活用した新しいビジネスの創出することができ、ファンとのコミュニケーションの機会も得るとする。