新型コロナ感染症が広がるなか、各企業で自宅などをワークスペースとしたテレワークが少しずつ進んでいる。エンタテイメイント業界のなかでは、ネットワークを通じた作業が可能なCG制作はリモートワークスが積極的に活用されている分野だ。
そうしたなかゲーム・エンタテイメントのCygames(サイゲームス)が、テレワークをベースにした3DCG制作スタジオ社CySphere(サイスフィア)を2021年4月に設立した。ゲームやアニメなどの幅広い3DCGを手がける。
本社はサイゲームスのグループの拠点である東京都渋谷区南平台に置かれるが、通常の制作業務はテレワークとなる。分散型オフィスが導入される。
サイゲームはサイスフィアの設立について、東京一極集中の流れが変わりつつあり多様な働き方がヒロが広がっていることをあげる。都心を避けたいと思っている人だけでなく、地方在住でこれまでCG制作の機会が少なかった優秀な人材をの取り込みも目指す。
業務にあたっては、まず必要な機材を全て従業員の自宅へ配送する。これにより全国どこでもでオフィスワークと遜色ない3DCG制作業務の環境が実現するとしている。
テレワークについては社内コミュニケーションの活性化をどうするかなどの課題は、依然存在する。しかし広い人材の取り込みについてはメリットが大きい。サイゲームスの取り組みはCG業界から注目を集めそうだ。
サイスフィア(株式会社CySphere)
https://cysphere.co.jp/