日本では累計興行収入が400億円に近づきつつある『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』だが、海外興行も順調に記録を伸ばしている。2021年4月23日には、いよいよ巨大市場である米国公開をスタート、期待を上回る成績となり業界メディアから注目を浴びた。
米国・カナダを含むスクリーン数はおよそ1600、金曜日、土曜日、日曜日の3日間の興行収入は、約2100万ドル(約22億円)となる。人気の対戦型格闘ゲームを実写化した『モータルコンバット』の2300万ドルに続き、週末興行収入第2位の好発進となった。観客動員もすでに169万人に達し、北米の「鬼滅の刃」ファンの層の厚さを感じさせるのに十分だ。
本作の製作をするアニプレックスは、米国公開と同時に世界各国での興行状況も今回明らかにしている。4月26日まで劇場公開したのは、アジア・オセアニア地域と北米を中心に19か国地域にも及ぶ。これらの興行収入の合計は約81億円、 累計来場者数は約878万人にもなる日本映画としては記録的な水準だ。
なかでも東アジアで強さを発揮しており、台湾・香港・マカオで29億円の313万人、韓国は17億円の182万人だった。これまで日本アニメの実績が少なかった東南アジアで8億円153万人、オーストラリアとニュージーランドで4億円の33万人。
今後は北米市場でさらなる上積みが期待できるだけでなく、さらに中南米や欧州、中東での公開も控えている。「鬼滅の刃」のグローバルな快進撃が続きそうだ。