2019年初頭に中国で大ヒットした国産アニメーションの話題作『白蛇:縁起』が、日本上陸することになった。2021年7月30日から日本上映を開始する。配給は日本のエンタテイメント会社ブシロードのグループ会社ブシロードムーブと中国映画の日本展開ビジネスのチームジョイ、さらに面白映画が共同配給する。
『白蛇:縁起』は中国の有力アニメ会社追光動画とハリウッドの映画会社ワーナーブラザーズが共同で制作をした。ハリウッドクオリティのフル3DCGと早くから話題を呼んでいた。
追光動画は公開当時に中国映画史上歴代2位の興行収入を打ち立てた『ナタ転生』も制作する。本作は日本公開もされたが、勢いに乗り今度は中国興行収入70億円のヒット作『白蛇:縁起』が登場する。今、日本でも急激なクオリティアップで中国アニメーションは関心を集めるが、その代表作という訳だ。
『白蛇:縁起』のモチーフになったのは、中国の四大民間説話の一つ『白蛇伝』である。白蛇の化身である女を妻にした男の物語は、たびたび映像化されている。日本でも1958年に日本初の長編カラーアニメ『白蛇伝』として東映動画(現東映アニメーション)を制作している。
ただし『白蛇:縁起』はよく知られた説話とはだいぶストーリーが違い大胆にアレンジされている。アクションたっぷりのファンタジーストーリーとして、白蛇伝をすでに知る人でも新鮮な気持ちで楽しめる。
また今回は日本語版制作にあたって、ブシロードが強力にバックアップしているのも注目される。代表取締役会長の木谷高明氏が日本語吹替版のプロデューサーに参加、配給と制作にも加わる。
吹替版キャストも豪華だ。主演は人気声優の三森すずこがヒロインを、主人公の少年をSnow Manのメンバー佐久間大介が担当する。さらに佐倉綾音、杉田智和、悠木碧、柴田秀勝、石川界人、本田貴子と人気と実力を備えた声優陣が固める。
主題歌はジャニーズ事務所の新鋭ユニットSnow Manの新曲「縁 -YUAN-」を採用。同曲は中国の楽器、二胡も取り入れており、中国らしさを盛り上げる。Snow Manのファンへもアプローチする。関心は高まり始めているけれどもまだまだ馴染みの薄い中国アニメーションを様々なかたちで広げようとする試みの成果が注目される。
『白蛇:縁起』日本語吹替版
https://white-snake.jp
2021年7月30日上映開始