クラフターとLDHが共同事業体「TOKYO POP」設立、デジタルエンタメで戦略的協業


『あした世界が終わるとしても』、『INGRESS THE ANIMATION』などのアニメーション制作を担当するクラフター(CRAFTAR)が、芸能事務所・エンタメテインメント事業のLDH JAPANと戦略的パートナーシップを結んだ。2021年4月19日、クラフターはLDH JAPANとLLP(有限責任事業組合)「TOKYO POP」を設立したことを明らかにした。
 LLPを通じて2社は、デジタルアーティストを活用した映画や番組、配信、ゲーム、さらに教育教材といったコンテンツを創造する。次世代のエンタテインメントビジネスを目指す。同じ4月19日には、LDH に所属する人気ユニットJr.EXILEのメンバーらをベースにしたプロジェクト『BATTLE OF TOKYO』のアニメーションをクラフターが担当することも発表している。

 クラフターは2011年に、CGを用いた博報堂グループのアニメーション会社として設立された。モーションキャプチャを取り入れた「スマートCGアニメーション」と呼ぶ、独自のテクノロジーが強みになっている。『あした世界が終わるとしても』、『INGRESS THE ANIMATION』のほか、ミュージックビデオやCMなどを企画・制作する。
 アニメ監督の神山健治氏が代表取締役共同CEOを務めていることも知られている。現在、WOWOW開局30周年も記念した神山健治監督が自ら書き下ろすオリジナルの新作長編アニメも制作中である。こちらは2022年のリリース予定だ。『BATTLE OF TOKYO』の発表で、もうひとつ大型プロジェクトが加わる。

 LDH JAPANは、1991年にダンスユニット「J Soul Brothers」の結成を起点にスタート。その後、アーティストマネジメント、イベント運営・企画、さらにアパレル、グッズ、学校教育、飲食など多彩な事業に進出し一大企業グループ築いた。
 『BATTLE OF TOKYO』は、所属アーティストが多数参加するグループの一大エンタテインメント・プロジェクになる。現実世界と別次元に存在するTOKYOでストーリーを繰り広げる。「HiGH&LOW」シリーズに続くヒットを狙う。
 そのプロジェクトの切札となるのが、クラフターによるアニメーションだ。異次元の世界の映像表現を実現すると同時に、若者に親しみのあるアニメで人気拡大を狙う。
 4月19日に東京・ユナイテッドシネマアクアシティお台場で開催された記者発表会で、Jr.EXILEのメンバー38人がCGアニメキャラになる映像、プロジェクト第一弾のアニメミュージックビデオお披露目された。今後もリアルとバーチャルの双方でプロジェクトを進める予定だ。

「BATTLE OF TOKYO」
https://battleoftokyo.jp/

GENERATIONS from EXILE TRIBE / LIBERATION (Music Video)

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