「呪術廻戦」劇場アニメ決定、「鬼滅」に続きさらなるブームとなるか?

『劇場版 呪術廻戦 0』

 マンガ家・芥見下々が描くダークファンタジー『呪術廻戦』が、一大旋風を巻き起こしている。2018年春から「週刊少年ジャンプ」にて連載開始、テレビアニメ化され20年10月から放送開始されたところいっきに人気に火が着いた。
 本作が2021年3月26日に最終回となり、その放送最後に大きな発表をした。劇場アニメ化の決定である。作品の前日譚にあたる『劇場版 呪術廻戦 0』を今冬公開する。話題作の早くもの映画化決定になる。

 映画化に期待を寄せるのはファンだけでない。製作関係者や作品をとりまくビジネスに関わる人たちにとって、一段と大きなものになりそうだ。本作はすでに大きなムーブメントを起こしているからだ。
 MBS/TBS系の深夜アニメとしては、過去最高の視聴率を記録。また映像マーケット調査のGEMパートナーズの定額制動画配信視聴者数週間ランキングでは2ヵ月間にわたり1位を維持し続けている。これは『鬼滅の刃』を2位に抑えてのものである。
 原作単行本の販売も伸びている。3月発売の第15巻は初版が150万部、シリーズ累計3600万部声が明らかにされている。
 作品のテーストは異なるものの、「週刊少年ジャンプ」連載からテレビアニメ化、原作単行本の売上げ拡大は2020年に社会現象までなった『鬼滅の刃』のパターンを彷彿させるものがある。そこで昨年の秋以来、『鬼滅の刃』型のムーブメントを指摘する声も多い。そこで同作が一大ブレイクするきっかけとなったのと同様の劇場アニメ化で、大きな注目を集めそうだ。

 『呪術廻戦』は学友を救うため魂のなかに呪いを宿してしまった高校生・虎杖悠仁が主人公。もともと驚異的な身体能力を持つ虎杖は対呪い専門機関「東京都立呪術高等専門学校」編入し呪いと戦いに巻き込まれていく。
 劇場版では本作に先立って描かれた『東京都立呪術高等専門学校』を映像化する。シリーズの前日譚でもあり、主人公のキャラクターは乙骨憂太という少年だ。27日には30秒の特報映像も公開された。
 劇場アニメでは大ヒット作が続くが、今冬に向けて『劇場版 呪術廻戦 0』はそのなかでもとりわけ見逃せない作品になりそうだ。

『劇場版 呪術廻戦 0』
https://jujutsukaisen-movie.jp/

原作: 「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」芥見下々
制作: MAPPA
配給: 東宝

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