HuluとParavi、国内系動画配信サイトが共同キャンペーン

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 映像番組の動画配信が、引き続き好調を維持している。市場が大きく成長する一方で、プレイヤーは多く企業間の競争は激しい。
 そうしたなかでライバル同士が協力した珍しいプロモーションが、2020年9月7日から始まった。「エンタメで世の中を明るく元気に!」を掲げたスペシャルサイトで、「Hulu」と「Paravi」のふたつの動画配信サービスが共同で立ち上げるものだ。サイトでは「笑う」、「泣く」、「旅」、「共感」、「自分磨き」、「食」の6つをテーマにそれぞのお薦め番組を紹介する。
 ふたつのサイトを絡めたTwitterキャンペーンも実施する。「#HuluとParaviでデトックス」のハッシュタグを使って、様々な商品をプレゼントする。

 Huluは北米の有力配信サービスのブランドを掲げるが、運営は日本のHJホールディングスがしている。HJホールディングスは米国Huluも一部出資するが、国内の日本テレビを軸にZホールディングス、東宝が大株主である。NetflixやAmazonプライムビデオ、DAZNといった外資系サービスが勢力を拡大するなかで、国内系の有力映像プラットフォームとなっている。
 一方でParaviは、プレミアム・プラットフォーム・ジャパンが運営する。こちらの株主は、TBSホールディングスと日本経済新聞社、テレビ東京ホールディングス、WOWOW、それに電通、博報堂などである。
 いずれのサービスも月定額課金見放題を提供する。さらにどちらも運営会社の主体が放送局とよく似たビジネスモデルだ。

 本来であれば、正面からぶつかり合うライバル同士になる。共同プロモーションはかなり異例と言っていい。取り組みの真意は確定することは難しいが、外資系サービスの成長を意識した対抗キャンペーンとみていいだろう。
 もし2つのサービスが統合されれば、作品ラインアップの充実、有力企業が並ぶ出資構成とかなりインパクトがある。今回の取り組みは共同キャンペーンだけではある。しかし過当競争とされる国内動画配信業界で、次の大きな展開があるとすれば、と想像する人もいそうだ。

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