国内映像配信プラットフォーム大手のHuluの成長が続いている。2021年7月30日に発表された日本テレビホールディングスの2022年3月期第1四半期決算では、同じ時期のHuluホールディングスの業績も明らかにしている。Huluホールディングスは、Huluの運営会社にあたる。
第1四半期のHuluホールディングスの売上高は80億円、前年同期比で20.7%増、13億6300万円増加した。また営業利益は2億9700万円で黒字に浮上、営業利益は2億9700万円、経常利益は3億400万円、当期純利益は2億9600万円。
2014年の日本テレビの事業継承後数年は巨額の赤字が続いたが、安定的に利益を生み出すようになっている。有料ユーザーの人数は、近年は公表されていない。しかし売上高とサービス料金からはおよそ300万人に近づいているとみられる。国内定額課金配信サービスでは上位グループの一角となっている。日本テレビは有料会員数が過去最高を更新したとしている。こちらの増加ペースが続いている。
Huluの特徴は日本のテレビドラマやバラエティ番組の充実だろう。またグループ放送局が製作に参加する『名探偵コナン』でも強みを発揮している。外資系プラットフォームとまた違った魅力でユーザーを集めている。
映像配信ビジネスの日本テレビの好調は定額課金型のサービスだけでない。決算では広告のついた無料配信のビジネス(AVOD)の拡大も報告している。地上波民放キー局を中心にするTVerが中心になるが、こちらも大幅な増収となった。いずれも配信拡大のトレンドに乗ったかたちだ。