アニメ製作大手のトムス・エンタテインメントの代表取締役社長が交代となる。2019年3月13日、トムス・エンタテインメントは4月1日付の役員体制を発表、異動人事を明らかにした。
現代表取締役社長の鈴木義治氏が取締役副会長に異動、現常務取締役の竹崎忠氏が代表取締役社長に昇格する。トムス・エンタテインメントの社長交代は5年振りとなる。
代表取締役会長の岡村秀樹氏は引き続き留任する。岡村氏は持株会社セガサミーホールディングスの常務取締役、セガホールディングスの代表取締役社長COOを兼任している。
また執行役員では吉川広太郎氏が上席執行役員に昇格、石山桂一氏、小澤繁夫氏、大嶋絵涼子氏が新たに執行役員に加わる。執行役員は現在の3名から6名に拡大される。これに伴い役員も11名から14名に増える。経営体制の強化を目指すことになる。
トムス・エンタテインメントのアニメ事業は、1964年設立の東京ムービーに辿る老舗だ。『名探偵コナン』や『ルパン三世』、『それいけ!アンパンマン』といったヒット作を多数抱える。アニメーション制作では、東映アニメーション、サンライズと並ぶ国内トップ3の一角を占めている。
竹崎氏は大学卒業後CSKに入社、CSKからセガに出向するかたちでゲームに関わるようになる。以降セガでキャリアを重ねる。2015年にセガからトムス・エンタテインメントに転籍し、取締役、常務取締役を歴任している。
新しい役員担当委嘱、新組織は、2019年4月1日以降に、トムス・エンタテインメントの公式サイトで確認できるとしている。