文化庁アニメーション人材育成事業に4つのアニメスタジオ決定

アニメーター

 文化庁が2020年から21年にかけて実施する「アニメーション人材育成調査研究事業」の受託制作団体が、2020年8月17日に発表された。
 IMAGICA Lab.、ウサギ王、オレンジ、つむぎ秋田アニメLabの4社が事業に参加する。4つのスタジオはそれぞれ独自企画の短編作品の制作を進めるなかで、アニメーション制作技術の継承や知識の向上を目指す。

「アニメーション人材育成調査研究事業」は、国内アニメーション文化の向上を目指して設けられた事業である。(1)作品制作を通じた技術継承プログラム、(2)就業者を対象とした技術向上教育プログラム、(3)アニメーション業界志願者を対象とした基礎教育プログラムの3つから構成されている。
 今回4スタジオが参加するプロジェクトはこのうち(1)にあたる。昨年までやはり文化庁が実施していた「若手アニメーター等人材育成事業」(通称:あにめたまご)の後継事業にもなる。

 新事業ということで、いくつかの点で「あにめたまご」と異なるポイントがある。ひとつは制作作品が7分~10分と「あにめたまご」に較べて1/2~1/3に短くなったことだ。代わりに育成プランを明確にし、作品そのものより育成の過程によりフォーカスした。
 また育成対象も若手アニメーターに限定しない。中堅アニメーターのキャリアアップやさらに演出や美術、仕上げ、CGなど幅広い職種を対象にする。デジタル作画やCGも事業のなかで取り扱える。

 今回受託団体に選ばれた4社も、そうした点で対象が広くなっている。IMAGICA Lab.とウサギ王は原画/動画・アニメーターの育成とする一方で、つむぎ秋田アニメLabはこれに作画監督、仕上げ、動画検査、色指定検査なども加える。全編デジタル作画を目指す。
 オレンジはCGスタジオでもあり、CGアニメーターとモデラーを対象にする。さらに監督、脚本、美術監督も挙げた。CGアニメに見識のあるスタッフでアニメーションへの知識と技術の継承を目指すと意欲的だ。
 事業で得た成果は、2021年3月に開催予定のシンポジウムにて発表する。経験と知識を幅広く共有する。

文化庁委託事業 令和2年度 アニメーション人材育成調査研究事
https://aja.gr.jp/info/1605
主催:文化庁  事業受託:一般社団法人日本動画協会

[受託制作団体]
■IMAGICA Lab.
作品:こちら西東京市デリバー警察/ Deliver・Police(仮)
監督:佐野隆史
プロデューサー:原田健一/岩澤朋也/神田毅
育成対象:原画/動画

■ウサギ王
作品:ハチミツスーサイドマシーン(仮)
監督:うもとゆーじ
プロデューサー:須田沙織
育成対象:アニメーター

■オレンジ
作品:Want To Go Home! せめて地球の重力下で(仮)
監督:織笠晃彦
プロデューサー:和氣澄賢
育成対象:監督/脚本/美術監督/CGアニメーター/モデラー ほか

■つむぎ秋田アニメLab
作品:龍撃の狂骨(仮)
監督:櫻井司
プロデューサー:櫻井司/ 桑原智也(アシスタントプロデューサー)
育成対象:作画監督/原画/動仕(動画+仕上げ)/動画検査/色指定検査

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