タカラトミーがコロナ禍で第1Q減収、赤字転落

ファイナンス決算

 玩具大手タカラトミーの2021年3月期のスタートが厳しいものとなった。2020年8月13日に発表された第1四半期決算は大幅な売上げの減少となり、利益面では赤字に転じた。
 連結売上高は268億900万円と24%の減少。営業損失が5億8300万円、経常損失が6億5600万円、当期純損失は11億7400万円になった。新型コロナウイルス感染拡大が業績に大きな影響を与えた。

 新型コロナの影響が大きかったのは、国内とアジア地域の販売である。国内では外出自粛や店舗の臨時休業・営業時間短縮、またイベントの中止・延期・縮小、インバウンド消費の減少、映画公開延期などが商品出荷の減少につながった。消費者が自宅にいることによる需要拡大やネットでの販売はふえたがカバー出来なかった。
 アジア各国でもロックダウンが実施されたことから店頭販売に影響がでた。販売促進を強化した「プラレール」の商品出荷が滞り、イベントや店頭プロモーションも中止された。
 一方で北中南米、ヨーロッパ、オセアニアでは消費者が自宅にいる時間が長くなったことで、ネットでの販売の伸びにつながった。売上高は北中南米が4.7%増、ヨーロッパが7.8%増、オセアニアが18.5%増である。ただ3地域の売上げは全体の16%程度であるため、全体としては厳しい側面が大きくなった。

 期間中の主要な商品は2020年が発売50周年となった「トミカ」の関連商品で、4月からはテレビアニメ『トミカ絆合体 アースグランナー』の放送もスタートした。合わせて「トミカ50周年自動車メーカーコラボプロジェクト」なども展開した。
 テレビアニメでは、北米を中心とした『ベイブレードバースト』も継続放送されている。これが海外向け輸出につながった。トレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」も、商品構成見直しの成果から堅調だった。新型コロナによる消費者の巣ごもり傾向から、屋内で楽しむ「黒ひげ危機一発」が国内外で人気となった。

 第1四半期は赤字となったが、タカラトミーは2021年3月期通期業績予想は、最終黒字を見込む。売上高は1450億円、営業利益と経常利益は各55億円、当期純利益は30億円となる。
 タカラトミーでは第2四半期までで売上高の減少は大きいものの、新型コロナウイルス感染症の影響による売上高減少は、第3四半期以降に回復すると見込む。
 一方で商品出荷の減少から店頭プロモーションなど広告宣伝費の一部を抑え、コストコントロールを進めていく。減収減益となるものの利益は確保する見込みだ。

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