中国、台湾、韓国、日本の漫画家デビューを支援 京都国際漫画賞2017開催

京都国際漫画賞

 日本、中国、台湾、韓国に在住するマンガ志望者のプロデビューを支援、そして国境を越えた才能の発掘を目指した「京都国際漫画賞2017」が開催される。各国のマンガ志望者から作品を募集し、4地域それぞれから大賞を選出する。
 大賞受賞者は2017年9月16日、17日に京都市で開催される京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2017の「マンガ出張編集部@京まふ」に招かれる。受賞作品は、イベントに参加する60以上のマンガ出張編集部に紹介する。国内のプロのマンガ編集者との交流の機会を設けることで、商業デビューにつなげる。

 京都国際漫画賞は、京まふ漫画賞として2015年に創設された。中国と台湾のマンガ家の日本での商業デビューを目指してきた。2015 年に大賞を受賞した ANTENNA 牛魚氏は、この受賞をきっかけに翌16年から小学館のマンガ誌「ヒバナ」にて連載を開始するといった実績も残している。
 2017年からはこれに韓国、開催国の日本も加えて、よりグローバルに発展させた。主催は京都市と京都国際マンガ・アニメフェア実行委員会、特定非営利活動法人NEWVERYが運営する。

 応募受付は、5 月 1 日から開始している。台湾、中国、韓国部門の応募受付は6月30日まで、日本部門は7月31日までになっている。審査は、国内外の有力マンガ雑誌・サイトの編集者が務める。いずれも京都国際漫画賞公式サイトで詳細が確かめられる。
 また、今回から京都にゆかりのある応募者に送られる「京都賞」も新設される。こちらは日本部門の応募者の中から選ばれる。

 国内には多くの既に新人マンガ賞が設けられているが、その数は多く有望な新人は各社、書く編集部で取り合い状態とされている。近年は、マンガ賞への応募を待たずに同人作家へ編集部側からアプローチする例も少なくない。「マンガ出張編集部@京まふ」も、そうした新人発掘の貴重な場になっている。
 そうしたなかでいま注目されているのが、海外のマンガ家志望者だ。日本マンガからも少なくない影響を受けた若い志望者に豊かな才能が少なくない。京都国際漫画賞は、日本のマンガ編集者にとxってはまたとない機会だろう。
同時にマンガ市場に厚みのある日本は、他国に比べてプロのマンガ家としてデビューするチャンスが多い。さらに日本から世界に羽ばたくことも可能だ。海外のマンガ家志望者にとっても、意味のある賞でもある。

京都国際漫画賞 https://mannavi.net/kyoto-manga/

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