7月1日、出版大手のKADOKAWAは、アニプレックスの元代表取締役の夏目公一朗氏が同社の非常勤顧問 戦略アドバイザーに就任したことを明らかにした。KADOKAWA は夏目公一朗氏からアニメ製作の分野で協力を受け、アニメーション部門の業績拡大を目指す。
KADOKAWAは書籍・文庫・ライトノベル・コミックの出版のほか、アニメや角川映画ブランドで映像事業も積極的に取り組んでいる。とりわけマンガやライトノベルとアニメの連動は得意とする分野である。これに業界のベテランである夏目公一朗氏の協力が加わることで、より大きな力が発揮されそうだ。
夏目公一朗氏は、長年、ソニー・ミュージックエンタテインメントグループにおいてエンタテンメントビジネスに関わってきた。2002年に現在のアニプレックスの前身となるSME・ビジュアルワークス執行役員となり、2006 年にはアニプレックス代表取締役社長、2014年には代表取締役会長としてキャリアを築いた。さらにアニメーション制作スタジオのA-1 Pictures取締役も務めている。2016年にアニプレックス代表取締役会長を退任、現在はスーパーバイザーとなっている。
このほか一般社団法人日本映像ソフト協会理事、一般社団法人日本動画協会運営委員、一般社団法人アニメジャパン副理事長なども歴任し、アニメ、映像業界に幅広い人脈を持つ。KADOKAWAは夏目氏のこうしたネットワークにも期待を寄せることになる。