国内最大の国際コンテンツ見本市であるTIFFCOMが、2017年から開催会場を池袋に移転することになった。毎年見本市を開催する公益財団法人ユニジャパンは、2017年のTIFFCOMを10月24日から26日までの3日間、東京・池袋のサンシャイン コンベンションセンターほかで開催することを発表した。
10月25日から11月3日までは第30回東京国際映画祭も開催される。TIFFCOMは映画祭より1日早くスタートする。
TIFFCOMは2003年に、東京国際映画祭の併催マーケットとしてスタートした。映画のほか放送番組、アニメーション、近年は出版やインタラクティブコンテンツも取り扱う。年々規模を拡大しており、2016年は世界21ヵ国・地域から356団体の出展があり、49ヵ国・地域から1539人のバイヤーが参加、延べ来場者数は18330人といずれも過去最高となった。
当初の会場は映画祭と同じ六本木ヒルズであったが、見本市の拡大と伴に2012年からはお台場に会場を移していた。2017年に、今度は池袋に会場を変える。
ユニジャパンによれば、池袋は近年再開発が進んでおり、さらに「国際アート・カルチャー都市」構想を掲げている。クールジャパン・コンテンツに親和性が高いとしている。
池袋では2017年3月には、これまで東京・日本橋で実施されてきた東京国際アニメアワードフェスティバルが移転し、開催される。さらに同年秋には池袋オータムカルチャーフェスティバルの開催も予定している。コンテンツ関連分野の大型イベントを集積させ、地域の関連産業振興や盛り上げを目指す。
2016年は、TIFFCOMは音楽見本市TIMM、アニメーション見本市TIAFと合同して開催されてきた。しかし、今回はTIMMとTIAFについて開催発表はされていない。
2016年に新たに渋谷開催となったTIMM、そして2016年には事実上TIFFCOMに統合されていたTIAFの今後の在りかたにも関心が集まりそうだ。