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テレビ東京がアラビア語圏にアニメ1000話以上、「NARUTO」「フルーツバスケット」サイマル配信
- 2021/2/19
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日本の人気アニメがアラビア語圏の大手定額課金型動画配信サービスに登場し、日本との同時展開もスタートする。2021年2月16日、テレビ東京は、アラビア語圏を代表する映像プラットフォーム「STARZPLAY」にアニメの提供を開始すると発表した。
STARZPLAYは、これまで放送された『NARUTO-ナルト-』、『NARUTO-ナルト- 疾風伝』、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』、『フルーツバスケット』の全エピソードを英語とアラビア語字幕つきで配信する。さらに今後放送を予定する『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』と『フルーツバスケット THE FINAL』を、日本での放送直後に配信(サイマル配信)と同時展開となる。
STARZPLAYは米国のメディア企業STARZが、中東・北アフリカの広いアラビア語圏に主にフォーカスしてサービスを提供している。同地域で有力な定額課金型の配信プラットフォームである。地域には人口が多いサウジアラビアやエジプト、イラク、世界的にも国民所得が高いアラブ首長国連邦など多彩な国があるのも特徴である。
テレビ東京はSTARZPLAYと連携することで、巨大なアラビア語圏で日本アニメ発信や日本アニメファンの創出を目指す。
『NARUTO』のシリーズは、1999年に「週刊少年ジャンプ」での『NARUTO』の連載からスタート。主人公の忍者うずまきナルトの成長を描く。単行本の国内累計発行部数は1億5300万部以上。海外でも累計9700万部以上を発行している。2002年にテレビアニメ化され、日本のみならず世界でも高い人気を博する日本を代表するアニメである。
『フルーツバスケット』も長年、各国で愛され続けてきた。原作は高屋奈月の人気マンガ。家族全員が動物に変身してしまう一家に居候することになった女子高生が主人公だ。2001年にアニメ化されたテレビシリーズもヒットになり、作品の人気を背景に新たに全編をアニメ化するプロジェクトがスタート、2019年4月よりグローバルで放送・配信している。
日本アニメは世界展開が進んでいるとされるが、まだまだ北米、西ヨーロッパ、東アジアが中心となりがちだ。海賊版対策も含めて、より広い地域・言語での正規配信が求められている。
テレビ東京は、2008年に北米向けでアニメ配信のクランチロール、2011年からは中国大手配信会社にいち早く番組提供を開始している。現在の配信から拡大する日本アニメの先駆的な存在でもある。そのテレビ東京が新たに注力するアラビア語圏、世界的にも人口の多い地域だけに、ここから日本アニメがどう広がっていくのか、しばらくは目が離せない。