日本のポップカルチャー情報を海外に届けるTokyo Otaku Mode(TOM)に、コールセンター業務・バックオフィスサポートのりらいあコミュニケーションズ(旧もしもしホットライン)が出資する。12月20日にりらいあコミュニケーションズが発表した。
りらいあは、TOMが行う第三者割当を通して同社株式を取得する。取得する株数の割合や金額は公表されていない。りらいあは、TOMが得意とするソーシャルメディアマーケティングのノウハウのグループ内での活用を目指す。
Tokyo Otaku Modeは、2011年に日本のアニメやマンガなどのポップカルチャーを紹介するFacebookページとしてスタートした。日本の最新情報をダイレクトに届けるメディアとしてたちまち人気を博した。2012年に米国を本社に法人化し、ウェブサイトページもオープンした。さらに2013年には日本のポップカルチャーに特化したECサイトも開設している。グローバルな情報発信力の強さを買われ、海外向けのプロェジクト告知やキャンペーンなどにも活用されている。
2016年になってからも事業の多角化を進めている。4月には北米向けに日本のお菓子の販売サービスを提供するSkoshboxを買収、日本のお菓子の定期販売に乗り出した。また10月には海外向けのニュース配信で培った翻訳力を活かした翻訳サービスをスタートしている。
ベンチャー企業としても注目が高く、これまでにYJキャピタル、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、DGインキュベーションなどが出資している。2014年には官民投資会社である海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)からの出資も受けた。
さらに2015年10月には、やはり第三者割当増資により、三井物産とリクルートホールディングスから資金調達をしている。